USD/CADは北米時間の水曜日、1.3658近辺で方向感なく推移した。動きは月曜日の値動きを引き継いだ形で、カナダドルは対米ドルで0.34%上昇した一方、相場は同日の値幅内で上値を抑えられた。
月曜日は高値1.3709を付け、終値は1.3644近辺。これにより6日連続の下落基調が続いたが、火曜日は0.15%高で引け、「強気のピアシング・パターン(下落局面で、陰線の翌日に陽線が前日の実体の半分以上を打ち消す形。反転の兆しとされる)」を形成した。
Technical Levels In Focus
相対力指数(RSI:一定期間の上げ下げの強さから、買われ過ぎ・売られ過ぎや勢いを示す指標)は、勢いがなお下向きであることを示している。価格が火曜日の安値(スイングロー:直近の波の安値)1.3631を下抜ければ、1.3600を試し、その先は3月9日の安値1.3525が意識される。
上昇には1.3700、続いて1.3709の上抜けが必要。上値抵抗(レジスタンス)としては、50日単純移動平均線(SMA:過去一定日数の終値の平均)1.3727、100日SMA1.3742があり、さらに上は1.3800。
USD/CADが1.3658付近で横ばいのため、市場は判断が割れている。注目は上値抵抗1.3709と下値支持(サポート)1.3631。値幅が狭いことから、デリバティブ(派生商品:先物・オプションなど)市場では、今後数週間でのブレイク(レンジを明確に上抜け・下抜けする動き)に備える局面となる。
上方向に1.3700を上抜ける場合、米ドル高が要因になりやすい。最新の米国のインフレ指標(物価上昇率)は2026年3月が3.1%と高止まりし、FRB(米連邦準備制度理事会)が利下げを急がないとの見方を強めた。これを見込む場合、1.3727の移動平均線付近を行使価格(ストライク:オプションで売買できる価格)とするコールオプション(買う権利。上昇で利益)を検討し、1.3800方向の動きを狙う方法がある。
Options Strategies For Breakout Risk
一方、売り手が1.3631を割り込ませた場合、カナダドル高が焦点となる。WTI原油(米国産の代表的な原油指標)価格は堅調で、足元は1バレル85ドル超で推移しており、資源国通貨であるカナダドル(ルーニー:カナダドルの通称)を下支えしやすい。対応としては、1.3600近辺を行使価格とするプットオプション(売る権利。下落で利益)の購入で、1.3525近辺の下値試しを想定する。
方向感が分かれる局面では、ボラティリティ取引(値動きの大きさ自体を狙う手法)が有効になり得る。2025年後半には中銀発言をきっかけに急変動が起きた。ロング・ストラドル(同じ行使価格・期限でコールとプットを同時に買う戦略)は、期限までにどちらかに大きく動けば利益となる。
次の雇用統計を前にレンジが続くと見るなら、アイアン・コンドル(離れた行使価格のコールとプットを売り、さらに外側を買って損失を限定する戦略)が選択肢となる。例えば1.3550〜1.3750のレンジ外のオプションを売り、プレミアム(オプション料)を得ながら次の材料待ちを想定する。