AUD/USDは水曜日、0.7160近辺へ上昇し、前日比0.12%高となった。米国のドナルド・トランプ大統領がイランとの停戦を延長し、投資家がリスクを取りやすくなる「リスクセンチメント(市場が株式などを買いやすい心理)」が改善したことが材料となった。
米ワシントンは、交渉再開に向けてテヘランから「統一された提案」を待つ間、軍事的な停戦を維持すると表明した。一方で米国は、世界の原油取引にとって重要な海上輸送ルートであるホルムズ海峡で、イラン船舶への「海上封鎖(通航を制限する措置)」を継続。関係筋によれば、協議は早ければ金曜日にも実施され得るという。
米ドルは、米上院の公聴会で発言したFRB議長指名候補のケビン・ウォーシュ氏のコメントを受けて下支えされた。同氏は「金融政策(利上げ・利下げなどの金利運営)は独立性を保つべきだ」と述べ、ホワイトハウスに利下げの約束はしていないとした。
ロイターが実施したエコノミスト調査では、インフレ圧力を背景に、FRBが少なくとも9月まで政策金利を3.50%〜3.75%で据え置く可能性が示された。調査ではまた、多くのエコノミストが年末までに少なくとも1回の利下げを予想している。
豪州では、RBA(豪準備銀行)が原油高でインフレ率が6%に近づく可能性に言及したことを受け、豪ドルは支援された。市場は次回会合での利上げ確率を約77%と織り込み、アンドリュー・ハウザー副総裁が「インフレ期待(将来の物価上昇見通し)を抑え込む」姿勢を改めて示したことも材料となった。
注目は、豪州と米国のS&PグローバルPMI(購買担当者景気指数:企業の景況感を示す指標)の速報値に移った。このデータは短期の金融政策見通しに影響する可能性がある。