S&P500は堅調スタート、ケビン・ウォーシュ氏の証言と停戦期限切れで緊張高まる

    by VT Markets
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    Apr 22, 2026

    S&P500は、ケビン・ウォーシュ氏を巡る公聴会と、イラン関連の「2週間の停戦」期限到来という2つの材料がありながら、寄り付きでは底堅く推移した。停戦失効後は強硬な発言が再開され、米国の封鎖(海上での通行を制限する措置)は継続した一方、イランは協議に入らなかった。

    その後、ホルムズ海峡(中東産原油の海上輸送の要衝)を巡り、金曜時点の「市場に配慮した」イラン側発信よりも、通行をより厳しく制限する姿勢が前面に出た。衝突再開に備える動きがあるとの報道も出た。

    ウォーシュ氏の公聴会は事前に織り込まれていたというより、不透明感を増やした。市場は取引時間中に「リスク回避(リスク資産を売り、安全資産を買う動き)」に傾いた。2回目の協議も行われなかった。

    その後、ドナルド・トランプ氏が停戦の一方的な延長を発表し、市場は数分で「リスク選好(株などリスク資産を買う動き)」に戻った。ドルは引けにかけて、序盤のリスク回避局面での上昇分の約半分を維持した。

    2025年には、イラン情勢と停戦延長に関する見出しで相場が激しく振れた。大統領の発言ひとつでS&P500が数分で反転した。戦争でも平和でもない状況では、見出し(速報)に左右されるリスクが、日中値動きの最大要因になる。

    同様の地政学的緊張が再び強まっている。最近の報道ではホルムズ海峡周辺で艦艇などが増強され、タンカー航行は直近2週間だけで1割超減ったとされる。これは2025年に見られた封鎖の手法を想起させる。

    こうした緊張は商品市場にも反映され、WTI原油先物(米国産原油の先物、将来の受け渡し価格)は1バレル92ドル台を維持している。CBOEボラティリティ・インデックス(VIX、S&P500の予想変動率を示す「恐怖指数」)も10台前半から21超へ上昇し、年初来高水準となった。市場が急変に備えた保険を買い始めていることを示す。

    2025年の急反転を踏まえると、先物で「上か下か」を単純に当てにいく取引は危険が大きい。代わりに、オプションで変動率(値動きの大きさ)を買う手段が意識される。たとえばSPYやQQQでアット・ザ・マネーのストラドル(同じ権利行使価格のコール=買う権利、とプット=売る権利を同時に買う戦略)を買えば、上でも下でも大きく動けば利益になり、急なリスク選好・リスク回避の転換に備えられる。

    株式の買い持ち(ロング)を既に抱える投資家にとっては、ヘッジ(損失を抑える保険)が重要だ。主要指数のアウト・オブ・ザ・マネーのプット(現状より低い行使価格のプット)を買うことは、急落への分かりやすい保険になる。プット・デビット・スプレッド(高い行使価格のプットを買い、より低い行使価格のプットを売って保険料を抑える方法)を使えば、コストを抑えつつ損失・利益の範囲を事前に決められる。

    この地政学リスクに加え、先月のCPI(消費者物価指数)が前年比3.2%とやや強めとなり、年後半のFRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ・据え置きの道筋に不透明感が出ている。インフレの粘着性(物価上昇率が下がりにくい状態)が不安定さを増幅させている。ドルは対ユーロで6週間ぶり高値まで上昇しており、目立たない形で安全志向が進んでいることを示す。

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