OCBCのストラテジスト、ブレント原油が100ドル接近と警告 ホルムズ海峡の輸送混乱で原油主導のスタグフレーション懸念が世界的に拡大

    by VT Markets
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    Apr 22, 2026

    地政学リスクの再燃を受け、北海ブレント原油は1バレル=100ドルに接近している。ホルムズ海峡(中東から世界へ原油を運ぶ重要な海上交通路)を通じた原油輸送が早期に再開する可能性は低いとの見方が広がる。市場では「原油高(エネルギー価格の上昇)」と「景気減速」、さらに「インフレ(物価上昇)の加速」が同時に進む構図として受け止められている。

    供給停止がさらに1カ月続けば、原油在庫は操業に必要な最低水準に近づく恐れがある。その場合、市場の需給を均す主な手段は「需要減(価格上昇で消費が減ること)」になりやすく、物価上昇圧力と景気の重しが強まる。

    供給面の混乱が続く一方で、需要の弱まりも見え始めている。具体的には、航空便の欠航増、製油所稼働率(精製設備がどれだけ動いているか)の低下、EUによるジェット燃料の使用効率化策の検討などが指摘される。

    ブレント原油が1バレル=100ドルに迫る中、市場は「オイル・スタグフレーション(原油高と景気停滞、インフレが同時に起きる状態)」に入りつつある。主因はホルムズ海峡を通る輸送の継続的な混乱だ。不確実性が高く、今後数週間は値動き(ボラティリティ)の拡大に警戒が必要となる。

    先週公表された米エネルギー情報局(EIA:米政府のエネルギー統計機関)の統計では、原油在庫が490万バレル減少し、市場予想(210万バレル減)を大きく上回った。供給逼迫を裏付ける内容で、在庫が操業上の最低水準に近づいているとの見方を強めた。供給側の新たなニュースに相場が大きく反応しやすい状況だ。

    こうした中、原油のオプション(将来の売買をあらかじめ決めた価格で行える権利)では、市場が織り込む想定変動率(インプライド・ボラティリティ:将来の値動きの大きさを示す指標)が急上昇し、単純に「上昇に賭ける買い持ち(ロング)」はコストが高くなっている。上昇局面を狙うなら、コールスプレッド(安い権利行使価格のコールを買い、高い権利行使価格のコールを売る組み合わせ)で上値を取りに行きつつ、損失の範囲を限定する手法が選択肢となる。単独のコール(上昇に賭ける権利)を買うより費用を抑えながら、上昇の恩恵を得やすい。

    同時に、需要減の兆候にも目を配る必要がある。国際航空運送協会(IATA:航空業界団体)の最新データによると、2026年3月の世界の欠航便は前月比で8%増加した。需要の軟化が進めば、供給がタイトでも価格の上値を抑える要因になり得る。

    この綱引きは、精製マージン(原油をガソリンなどに精製して得られる利益)に下押し圧力をかけやすい。指標としてはクラックスプレッド(原油価格とガソリン・ジェット燃料など製品価格の差)が用いられる。ジェット燃料やガソリンの需要が、原油供給の減少以上のペースで落ちれば、スプレッドの縮小を狙う取引が成り立つ。景気の弱さをより直接的に反映させる手段として注目される。

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