BBHのエリアス・ハダッド氏:英インフレの高止まりで英中銀の柔軟性は制約、景気の緩みを踏まえると利上げ観測は行き過ぎの公算

    by VT Markets
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    Apr 22, 2026

    3月の英国CPI(消費者物価指数)の発表後も、インフレ率はイングランド銀行(英中銀、BoE)の目標である2%を上回り、直近のエネルギー価格上昇(エネルギーショック)への警戒が続いた。総合インフレ率(食品やエネルギーなどを含む全体)は前年比3.0%(2月)から3.3%へ上昇し、主因はガソリンなど自動車燃料価格の上昇だった。

    コアインフレ率(エネルギー、食品、アルコール、たばこを除いた基調的な物価)は前年比3.2%(2月)から3.1%へ鈍化し、市場予想(コンセンサス)の3.2%を下回った。サービスインフレ率(外食、家賃、交通、医療などサービス価格の上昇率)は前年比4.3%(2月)から4.5%へ加速し、市場予想の4.3%を上回った。

    市場の織り込みと金利見通し

    CPIを受け、英国のスワップ金利カーブ(将来の金利水準を示す曲線。金利スワップ取引の水準から算出)が上昇し、今後12カ月で約50bp(ベーシスポイント=金利0.01%)の利上げ確率が高まった。ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)は、景気に余力(需要不足)があるとの見立てから、BoEの利上げを市場が織り込み過ぎていると指摘した。

    BoEは2026年にGDP比-1%のマイナスの産出ギャップ(潜在成長率に対して実際の生産が不足している度合い)を見込む。BBHは短期的にGBP/USD(英ポンド/米ドル)が1.3400~1.3700で推移すると予想した。

    ポンド/ドルの変動とオプション戦略

    2025年時点の見方は、BoEが市場の織り込みほど強気に動かないという点では概ね的中した。一方、GBP/USDの1.3400~1.3700という想定レンジは維持されず、現在は1.2550近辺と大きく下落している。背景には米ドル高と、英国景気への懸念の根強さがある。今後もレンジ相場が続く見通しだが、水準はこれまでより低いレンジになる可能性が高い。

    デリバティブ(金融派生商品)取引では、今後数週間のGBP/USDのボラティリティ(価格変動の大きさ)は低位にとどまりやすい。BoEは夏の会合を前に「様子見」姿勢を強めており、この停滞が大きな値動きを抑える要因となる。短期のオプションを売ってプレミアム(オプション価格)を受け取る戦略が有利になり得る。

    具体的には、行使価格(権利を行使できる価格)が1.2400と1.2700付近のGBP/USDストラングル(コールとプットを同時に売る手法)を売ることで、低ボラティリティを狙う戦略が考えられる。数週間、通貨ペアがこのレンジ内に収まれば、時間価値の減少(タイムディケイ)による収益が期待できる。BoEが慎重姿勢を続けるとの見方が、この戦略の前提となる。

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