4月下旬の米S&P500は緊張緩和と好決算を追い風に上昇、投資家心理が改善

    by VT Markets
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    Apr 22, 2026

    米国株指数「US 500」は4月下旬にかけて上昇した。地政学リスクが和らぎ、米国の景気が底堅さを維持し、企業決算も総じて崩れなかった。大型成長株やAI(人工知能)関連銘柄が相場を主導した。一方でインフレは下がりにくく、原油価格は高止まりし、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策は引き締め的な状態が続いた。

    市場は戦争リスクに伴う上乗せ分(原油や価格変動の大きさに反映されていた分)を縮小し、リスクを取りやすい雰囲気が改善した。決算見通しが上昇を支え、金利上昇(国債利回りの上昇)にもかかわらず、投資家は売上高、利益率、会社側の見通し(ガイダンス)に注目した。

    経済指標は「急減速(ハードランディング)」ではなく、成長継続を示す内容が目立ち、業績予想を下支えした。足元のインフレ圧力はエネルギー要因が一部とみられ、物価上昇が他の品目・サービスに広がるかが焦点となった。

    チャートでは、価格が「61.8%戻し(フィボナッチ・リトレースメント=上昇・下落の戻りの目安として使われる比率)」の6,744付近を回復し、7,011の上値抵抗線(レジスタンス)を上抜けた。指数は7,107近辺で推移し、加重移動平均(出来高などで重み付けした平均線)とボリンジャーバンドの中央線(移動平均線)を上回った。PPO(価格オシレーター=2本の移動平均の差を比率で示す勢い指標)はプラスを維持し、ボリンジャーバンド幅(Band Width=バンドの広さで変動の大きさを示す)は拡大した。

    重要水準は、上値抵抗が7,201と7,443、下値支持(サポート)が7,011と6,744。短期は7,011を維持する限り上向きだが、リスク要因は原油、金利、地政学、FRBの発言、今後の主要経済指標となる。

    急騰を踏まえ、防御的な見方から慎重ながら前向きへと転換する。US 500が7,011を上抜けたことは、強気(上昇)ポジションを検討する主要サインだ。直近は、数週間かけて7,201の抵抗帯まで上値を伸ばす可能性に注目する。

    この見方は、景気の底堅さと市場不安の後退を示すデータに支えられる。例えば、VIX(株式の予想変動率=市場の不安度合いの目安)は4月上旬の22超から足元15近辺へ低下し、地政学リスクの上乗せ分が大きく縮小したことを示す。1〜3月期GDP成長率(年率換算)が2.1%と底堅く、直近のCPI(消費者物価指数)が3.4%だったことから、「想定ほど悪くない」という流れは、景気後退ではなく減速を示す数字に裏付けられている。

    予想変動率が低下したことで、コールオプション(将来の一定期日までに、あらかじめ決めた価格で買う権利)の買いは、数週間前より魅力が増した。7,201方向を狙う短期の満期を検討しつつ、7,011を明確な防衛線(崩れたら見直す水準)とする。7,011の支持線を下回る水準でキャッシュ担保付きプット売り(現金を確保した上で、一定価格で売る権利=プットを売る戦略)を行い、プレミアム(オプション料)を得ながら前向きな見方を表現する方法もある。

    2025年末の相場でも似た動きがあった。急減速懸念で大きく下げたが、特にテクノロジーの利益が持ちこたえると分かると急速に回復した。こうした過去の底堅さは、「下げた場面で買う」戦略が有効だったことを示唆する。

    ただ、上昇は不安定で、原油高や金利上昇による下振れリスクを管理する必要がある。地政学の悪化で急落する場合に備え、安価なアウト・オブ・ザ・マネーのプット(権利行使価格が現状から離れたプット)を保険として買うことを検討したい。新規の強気取引では、単純なコール買いより、ブル・コール・スプレッド(安い権利行使価格のコールを買い、高い権利行使価格のコールを売ることでコストと損失を抑える)でリスクを限定するのも妥当だ。

    ボリンジャーバンド幅の拡大は、新たな方向性の局面を示す一方、値動きが大きくなる可能性も示す。主要指標の発表やFRB高官の発言の前後で、変動が高まりやすい。インフレ再燃への警戒が強まれば、7,011の上抜け起点まで急速に押し戻される展開もあり得る。

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