フィリピンの金価格は水曜日、FXStreetのデータによると上昇した。金は1グラム当たり9,193.66ペソとなり、火曜日の9,127.89ペソから上がった。
金は、トラ(南アジアなどで使われる重量単位)当たり107,232.70ペソに上昇し、前日の106,465.90ペソから上昇した。
Philippine Gold Rate Snapshot
表示されたレートは、10グラム当たり91,936.62ペソ、トロイオンス(貴金属取引用の重さの単位。約31.1035グラム)当たり285,956.00ペソだった。
FXStreetは、米ドル/フィリピンペソ(USD/PHP)の為替レートと現地の重量単位を用いて、国際的な金価格をフィリピンペソに換算している。価格は掲載時点で日々更新され、参考値として提供される。現地市場の実勢価格は多少異なる場合がある。
各国の中央銀行は金の最大の保有者である。世界金協会(World Gold Council)によると、中央銀行は2022年に1,136トン(約700億ドル相当)を外貨準備に加え、年間増加量として過去最高となった。
金は、米ドルや米国債(米政府が発行する債券)と逆方向に動きやすく、株式などのリスク資産(価格変動が大きい資産)とも反対に動く場合がある。金価格は、地政学的な出来事、景気後退懸念、金利、米ドルの動きに反応しやすい。これは金が米ドル建て(XAU/USD:金と米ドルの交換レート)で取引されるためだ。
Market Implications For Traders
足元の金価格上昇により、トロイオンス当たり28万5,000ペソ超の水準となっていることは、強い上昇の勢いを示す。これはフィリピン固有の動きではなく、金が世界的に高値圏で取引されている状況を反映している。市場の勢いは強い一方、急な反落も起きやすい。
相場を支える要因として、中央銀行の堅調な買いが続いている点に注目したい。2023年に1,037トン超、さらに2025年を通じて1,000トン超を追加したとされ、こうした動きは価格の下支えになりやすい。大きく下げる場面があれば、大口投資家が買い場とみる可能性がある。
金利見通しは価格変動の主因で、オプション価格(将来の売買権利の取引価格)にも影響する。前年までの利下げの後、2026年3月の米インフレ指標が予想以上に強く、米連邦準備制度理事会(FRB:米国の中央銀行)が次にどう動くか不透明感が出た。金融政策の先行きが読みにくい局面では、金は価値を保ちやすい資産として選好されやすい。
金と米ドルの「逆相関」も意識される一方、地政学リスクの高まりで金が安全資産(不安局面で買われやすい資産)として独自に買われる場面もある。市場が不安定な時期には通常の関係が崩れ、世界の不安心理を映す指標のように動くことがある。このため、国際情勢のニュース次第で急騰が起きるリスクがある。
価格水準の高さと予想変動率(相場がどれだけ動きそうかを示す指標)の上昇を踏まえると、損失を限定できる戦略が重要となる。ブル・コール・スプレッド(コールの買いと売りを組み合わせ、利益と損失の上限を決める方法)は、上昇余地を狙いつつ最大損失を抑えやすい。高値からの調整を見込む、または保険をかけたい場合は、プット(一定価格で売る権利)を買うことで下落への備えができる。