米小売売上高の強さでドル買い、ユーロ圏景況感の悪化でユーロ売り EUR/USDは下落

    by VT Markets
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    Apr 21, 2026

    EUR/USDは火曜日、米ドルが下げ止まり、ユーロ圏の景況感が弱まったことで下落した。ただし下げは限定的で、米国とイランの協議の可能性をめぐる不透明感を背景に、相場は直近高値圏にとどまった。水準は1.1755近辺で推移し、ドル指数(複数の主要通貨に対する米ドルの強さを示す指標)は98.32前後だった。

    米小売売上高は3月に前月比1.7%増となり、市場予想の1.4%を上回り、2月の0.7%から加速した。背景には、イランをめぐる緊張でガソリン価格(米国では「petrol」=ガソリン)が上昇した影響がある。小売売上高の「コントロール・グループ」(GDP算出で重視される中核項目)は0.7%増、小売売上高(自動車を除く)は1.9%増で、いずれも予想を上回った。

    雇用関連指標も改善した。ADP雇用者数(民間部門の雇用増減を推計する指標)の4週平均は、3万9000人から5万4800人へ上昇した。これらは米景気の底堅さを示し、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を当面据え置くとの見方を支える一方、原油高を通じた物価上振れリスク(エネルギー価格が物価全体を押し上げるリスク)への警戒も続く。

    FRB議長候補の一人とされるケビン・ウォーシュ氏は、新たなインフレ枠組みの必要性に言及し、金融政策の「体制転換(regime change)」と表現した。また、将来予測(見通し)への依存を批判した。市場は、水曜日の停戦期限にも注目している。週末にホルムズ海峡で起きた事件を受け、パキスタンでの追加協議の行方は不透明で、イランは参加をまだ正式に確認していない。

    米小売売上高の上振れは、米国の消費が底堅いことを示す。直近の米消費者物価指数(CPI、生活者が購入するモノ・サービスの価格の変化を示す指標)が3.1%で粘着的(下がりにくい)だったことも、この見方を補強する。これに対しユーロ圏では、製造業PMI(企業アンケートによる景況感指数)が49.5に低下した。PMIは50が拡大・縮小の分岐点であり、50を下回ると景気の縮小を示唆する。米国が強くユーロ圏が弱い構図が意識されやすい。

    米国・イランの停戦期限が水曜日に迫るなか、市場の変動性(価格が大きく動きやすい状態)には警戒が必要だ。CBOEボラティリティ指数(VIX、米株式市場の不安心理を示す指標)は22近辺で高めに推移しており、重要イベントを前にした警戒感を映す。原油市場では、WTI原油(米国の代表的な原油指標)が1バレル=95ドル近辺にあり、協議が不調に終われば上振れ圧力が強まり得る。

    ウォーシュ氏の「新たなインフレ枠組み」発言は、FRBの政策運営に中長期の不確実性を持ち込む可能性がある。米経済指標が強いこともあり、フェデラルファンド(FF)金利先物(政策金利見通しを織り込む先物)は次回会合で利上げの確率を60%程度と織り込んでいる。

    ドル指数が98を上回っているのは、米国の底堅さとユーロ圏の弱さという差が意識されているためだ。ただし、この流れはイラン協議の結果に左右されやすい。テヘラン(イラン政府)から協議参加の正式表明が出れば、直近のドル高が反転する可能性がある。

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