週初の取引で米ドルが上昇し、ドル指数(DXY)は98.500近辺の200日移動平均線(過去200営業日の平均値を線で示し、相場の長期的な方向感を測る指標)に再び近づいた。これは、前週金曜の安値97.632を付けた後の反発で、北海ブレント原油の上昇(国際的な原油価格の代表指標)と、高ベータの資源国通貨(景気やリスクの変化で値動きが大きい通貨)への売り圧力が重なった。
米国とイランを巡る情勢の不透明感が再燃したこともドル高要因となった。これまで広がっていた緊張緩和やホルムズ海峡の再開(中東産油国の原油輸送の要衝)への期待が後退したためだ。報道によれば、米海軍がオマーン湾でイラン船籍の貨物船に発砲し、乗り込んで拿捕(だほ:船を強制的に取り押さえること)した。米国が海峡封鎖(通航を実質的に止める措置)を導入して以降、初の拿捕とされる。
別の報道では、イランの革命防衛隊(IRGC:イランの有力軍事組織)が海峡内の複数の商船に発砲したという。イランは金曜に一時「海峡を再開した」と述べたが、その後「厳格な管理」を再び敷いたとも伝えられた。
こうした動きにより、2週間の停戦が明日終了する前に追加協議が行われるかどうか、不透明感が高まった。