ホルムズ海峡の緊張で原油高が円安を誘発、英ポンドは高値圏で上値をうかがい強気基調を維持

    by VT Markets
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    Apr 20, 2026

    GBP/JPYは月曜に上昇し、2日続落から反発した。ホルムズ海峡の緊張が原油価格を高止まりさせ、日本が輸入エネルギーに依存することから円の重しとなった。相場は214.78円近辺で推移し、先週は2008年7月以来の高値となる215.91円まで上昇していた。

    週末にはホルムズ海峡が一時的に再開したものの、その動きは覆り、イランが航路の支配を改めて主張した。イランは「米国の港湾封鎖は停戦条件違反」と指摘。これに対し米海軍は、オマーン湾でイランの貨物船を拿捕(だほ=強制的に取り押さえること)し、乗り込んで検査した。

    原油高はインフレ(物価上昇)リスクを押し上げ、中央銀行の政策運営を難しくする。英国ではイングランド銀行(BoE)の利下げが遅れやすく、日本では輸入コスト上昇が日本銀行(BoJ)の「政策正常化(大規模緩和から平常運転へ戻すこと)」のペースを鈍らせる可能性がある。

    ロイターは月曜、関係筋5人の話として、日銀は次回会合で利上げを見送る公算が大きいと報じた。中東情勢の早期収束が見込みにくいことが背景にあるという。

    今週は、英国の雇用統計、インフレ指標、小売売上高に加え、日本の全国消費者物価指数(全国CPI)が焦点となる。テクニカル面では、GBP/JPYは21日単純移動平均線(21日SMA=直近21日平均の値動きをならした線)212.98円、100日SMA(直近100日平均の線)211.21円を上回っている。相対力指数(RSI=買われ過ぎ・売られ過ぎを示す指標)は60.82、平均方向性指数(ADX=トレンドの強さを示す指標)は18.90。

    英国と日本の金融政策の方向性の違いが広がり、原油高がそれをさらに悪化させていることから、ポンドは円に対して底堅くなりやすい。北海ブレント原油は足元で1バレル115ドル超と約20カ月ぶり高値を付け、日本が原油の99%超を輸入に頼る状況は、円に持続的な下押し圧力となる。この環境では、GBP/JPYの強気(上昇)を見込むデリバティブ(金融派生商品=原資産の価格に連動する取引)ポジションが相対的に取りやすい。

    英国では利下げが遅れ、ポンドを支える可能性がある。インフレは粘着的(下がりにくい)で、2026年3月の消費者物価指数(CPI=一般消費者が購入する物価の変化)は3.5%と、目標の2%を大きく上回った。このため、夏場にかけてBoEが引き締め(金融政策を緩めないこと)を続けることを想定した取引設計が有効になりやすい。

    一方で日銀は、拙速な利上げに慎重とみられる。日銀は2024年3月にマイナス金利(預金の一部にマイナスの利息を課す政策)を解除してからまだ約2年で、エネルギー輸入コストの高止まりは景気の重しになり得る。こうした慎重姿勢は、円安(円の弱さ)が続きやすい要因となる。

    この見通しの下では、4〜6週間程度の期限を持つGBP/JPYのコールオプション(買う権利=上昇局面で利益を狙う取引)の買いが選択肢となる。215.91円の直近高値を上抜ければ買いが集まりやすく、218.00円方向への上昇を狙いやすい。下値の目安としては、21日SMA近辺の213.00円前後を重要水準としてポジションの見直しを行いたい。

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