ドイツの生産者物価指数(PPI、企業が出荷する段階の価格動向を示す指標)は3月に前月比2.5%上昇した。市場予想の1.4%を上回った。
今回の統計は、生産者段階の物価が想定以上のペースで上昇したことを示す。これはドイツにおける企業段階の価格変化を示すスナップショット(特定時点の概況)だ。
今朝発表されたドイツの生産者物価は予想を大きく上回り、物価上昇圧力(インフレ圧力)が弱まっていないことを示唆した。これにより、欧州中央銀行(ECB)には、これまでの中立的な金融政策姿勢の見直し圧力が強まる。市場では、2026年末までECBがより引き締め寄り(タカ派=利上げや高金利維持に前向き)に進むとの見方が強まっている。
最も直接的な対応としては、高金利が長期化すると見込み、ドイツ国債先物のショート(売り持ち)に妙味があるとみる。ドイツ10年国債(ブント)の利回りはこのニュースを受けて12bp(ベーシスポイント=0.01%)上昇し2.95%となり、年初来高水準となっている。さらに、ユーロ圏の短期金利先物であるEuribor先物(ユーロ圏の短期金利を反映する先物)を売ることで、この流れの継続を狙う。9月までにECBが利下げする確率は、60%から15%未満へ急低下した。