ライトムーブ(Rightmove)の英国住宅価格指数によると、4月の住宅価格は前月比で0.8%と変わらなかった。
この数値は前月と一致し、月次の伸び率に変化はなかった。
最新のライトムーブのデータでは、英国の売り出し希望価格(売主が提示する価格)が4月も前月比0.8%の伸びにとどまり、3月と同じペースとなった。プラスではあるものの、伸びが強まらない点は、春の需要増(季節的に春に取引が増えやすい動き)が勢いを失いつつあることを示唆する。売主の強気姿勢(高値で売れるという見方)は、この局面でピークに近づいている可能性がある。
これはイングランド銀行(英中央銀行)にとってハト派(金融引き締めよりも利下げなど景気を支える政策に傾きやすい姿勢)のシグナルで、追加利上げの必要性を薄める材料だ。裏付けとして、英国国家統計局(ONS)の最新データでは3月のインフレ率(物価上昇率)が2.9%へ鈍化し、イングランド銀行の統計では2月の住宅ローン承認件数(新規融資の承認数)が5万8,000件と、過去6か月で最低となった。トレーダーは年内の利下げ確率が高まる前提の取引を検討してよい。具体例として、SONIA先物(英国の短期金利指標SONIA=翌日物インデックス・スワップ金利を基準にした金利先物)で利下げを織り込むポジションが考えられる。