ニュージーランドの3月の輸入額は72.5億米ドルとなり、前月の68.9億米ドルから増加した。増加幅は3.6億米ドル。
3月の輸入額(72.5億米ドル)は市場予想を上回り、国内需要が想定以上に強いことを示唆する。景気の過熱感は、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)に金融引き締め(利上げや高金利の継続)を維持する圧力となる。短期的には、輸入業者が海外通貨を買うためにNZドルを売る動きが出やすく、NZドルの重しになり得る。
このデータは、RBNZが政策金利(オフィシャル・キャッシュ・レート=OCR、中央銀行が設定する短期の基準金利)を年央まで現在の高い水準で据え置く見方を補強する。金利スワップ(将来の金利の受け払いを交換する取引で、市場の利下げ・利上げ予想を反映しやすい)を使う投資家は、早期の利下げを過度に織り込むことに注意したい。この輸入の強さは「高金利が長く続く(higher for longer)」という見方を支える材料になる。
通貨には相反する力が働いているため、今後数週間はNZドル関連の通貨ペアで値動きが荒くなる可能性がある。直近の統計では、NZD/USD(NZドル/米ドル)の1カ月インプライド・ボラティリティ(オプション価格から逆算される将来の変動率の見込み)が11.2%へ上昇し、今四半期で最も高い水準となっている。こうした局面では、大きな値動きに備えるオプション戦略が選択肢になる。例えばストラドル(同じ権利行使価格でコールとプットを同時に買う)やストラングル(異なる権利行使価格でコールとプットを同時に買う)は、上下どちらかに大きく動いた場合の利益を狙う手法だ。