ホルムズ情勢の楽観でS&P500が上昇、イランのウラン主張は後退し週末前の強気発言を後押し

    by VT Markets
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    Apr 19, 2026

    米国株は、ホルムズ海峡の航路が開放されたままであることや、イランが濃縮ウラン(核燃料に使われ得る高い濃度にしたウラン)を放棄するとの主張が報じられたことを受けて上昇した。ただし、取引終了後(引け後)に報道内容はトーンダウンし、何が合意・発表されたのかの確度は低下した。

    本稿は、ホルムズ海峡の船舶通行(タンカーなどの海上輸送)を誰が実質的に左右しているのか、また政治指導者が市場を動かし得る発言で世論や見方を誘導した可能性があるのではないかと問題提起する。さらに、明確な約束がない段階でも「順守していない」との非難が先行した可能性にも触れる。

    また、レバノン停戦に向けた動きとメッセージ発信が連動していたのかを問いつつ、現地状況は不透明だと指摘する。このため週末は、地政学(国際政治と安全保障)の悪材料や、発信内容の変化によるネガティブサプライズが起きやすい。

    加えて、今回の緊張局面では、米ドルが過去の「安全資産(有事に買われやすい資産)」局面ほど強く上昇していないとする。株価が持ち直した局面ではドルが下落しており、リスクの取り方(投資家の行動パターン)が従来と異なる可能性を示す。

    急落(クラッシュ)は想定しない一方、株価は短期間に上げ過ぎたと論じる。上昇分を消化する形で、段階的(階段状)に弱含む局面を見込みつつ、中期では企業利益(決算)が相場の主因である点を挙げる。

    ホルムズ海峡やイランをめぐる楽観的な見出しが出ているが、今年の株高の後だけに内容が薄く感じられる。S&P500種指数は1月以降8%超上昇し、6,100近辺まで上値を伸ばした。上げが速過ぎた分、今後数日で材料の真偽や持続性が試され、調整(下押し)に弱い。

    週末には相応の地政学リスクがあるが、市場は十分に織り込んでいないように見える。CBOEボラティリティ指数(VIX=米株の予想変動率を示す「恐怖指数」)は14近辺の低水準にとどまっており、原油指標の北海ブレント先物が直近1週間で5%上昇(航路不安の再燃)していることを踏まえると、落ち着き過ぎにも映る。両者のずれは、オプション(将来、決めた価格で売買できる権利)を使って割安な変動率を買う、つまりボラティリティを取る戦略が有効になり得ることを示唆する。

    さらに、米ドルは最近の緊張局面で「有事のドル買い」という典型的な動きをしていない。ドル指数(DXY=主要通貨に対するドルの強さを示す指数)はこの1カ月で約2%低下し、緊張が高まっても買いが入りにくかった。つまり、ドル高を手がかりに「大きな下げが近い」と判断する従来の見方は当てにくい。

    この環境では、向こう数週間の下落に備える保険を検討したい。5月満期のS&P500連動ETF(SPY)のプット(売る権利)を買う、またはベア・プット・デビット・スプレッド(権利行使価格の異なるプットを買い・売りで組み合わせ、支払うプレミアム=オプション価格を抑えつつ下落で利益を狙う方法)を組むことで、損失を限定しながら「階段状の下げ」で収益機会を得られる。直近の利益のヘッジ(損失回避)や、短期の過度な楽観に対する戦術的な逆張りという位置づけだ。

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