NZD/USDは週初に月間高値圏の0.5920付近まで上昇した後に反落し、金曜日は0.5885近辺で推移した。下押しは0.5880を上回っており、0.5900を下回る水準で推移している。
市場は、週末に予定される米国とイランの協議を前に慎重姿勢を維持した。木曜日には、イスラエルとレバノンの「10日間の停戦」(一定期間、戦闘を止める合意)が始まった。
ロイターはイラン筋の話として、米国とイランの交渉担当者が「恒久的な合意」(長期にわたり有効な最終合意)に向けた目標を引き下げたと報じた。現在は、さらなる緊張拡大を防ぐための「暫定メモランダム」(法的拘束力が限定的な覚書・暫定合意)を目指しているという。
金曜日の経済指標は手掛かりが少なく、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁とFRB(米連邦準備制度理事会)のウォラー理事の発言が注目された。CMEのFedWatch(フェドウォッチ、米政策金利見通しを先物価格から推計する指標)では、4月30日の会合での「金利据え置き」(政策金利を変更しないこと)が完全に織り込まれていた。
また、年内の追加利下げ観測は、1カ月前の60%超から約30%へ低下した。報道では、この変化の要因として、3月のインフレ圧力(物価上昇圧力)が挙げられている。
NZD(ニュージーランドドル、いわゆる「キウイ」)は、ニュージーランドの景気、RBNZ(ニュージーランド準備銀行)の金融政策、中国需要、乳製品価格の影響を受けやすい。RBNZはインフレ率を1〜3%の範囲に収め、2%近辺に維持することを目標にしている。米国との「金利差」(両国の政策金利の差)はNZD/USDの変動要因になりやすい。