ニュージーランドの電子決済カードによる小売売上高は3月、前年同月比2.7%増となった。前回(前年同月比1.5%増)から伸びが加速した。
3月は前年からの伸び率が前回を上回った。差は1.2ポイント(%ポイント=伸び率の差を示す単位)となる。
3月のカード支出が前年同月比2.7%増へ伸びたことは、消費者(家計)が底堅いことを示す材料だ。想定以上に強い内容で、景気の勢い(経済の動き)が残っている可能性がある。これにより、市場ではニュージーランド準備銀行(RBNZ:ニュージーランドの中央銀行)がいつ利下げ(政策金利の引き下げ)を始めるかという見方の見直しが迫られ、金融緩和(金融政策を緩めること)の時期が後ろ倒しされる展開が想定される。
この状況を踏まえると、今後数週間はニュージーランドドル(NZD)が強含む局面を見込みやすい。データは、RBNZが政策金利であるオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR:中央銀行が設定する基準金利)を5.5%で据え置く(変えない)判断を支え得る。背景には、前年同月比の物価上昇率(インフレ率)が3.1%と、RBNZの目標をなお上回っている点がある。NZD/USD(ニュージーランドドル/米ドル)のコールオプション(将来、あらかじめ決めた価格で買う権利)を買う、あるいはプットオプション(将来、あらかじめ決めた価格で売る権利)を売る(オプション売り=プレミアム収入を得る代わりに相手の権利行使リスクを負う)といった手段で見通しを表現する選択肢がある。