日本株は過去最高値を更新も、海外投資家の配分増と円ヘッジは出遅れ—円安圧力続く

    by VT Markets
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    Apr 16, 2026

    日本株は最高値圏に戻り、日経平均はイラン戦争に関連した下落分を取り戻した。一方、海外投資家の日本株配分や円ヘッジは、2月の水準まで回復していない。

    紛争前、海外勢の日本への配分はMSCI ACWI(世界株指数。各国市場の時価総額比率で国別配分が決まる)に近かったが、現在は下回っている。円は、外国勢のヘッジ(為替変動による損益を避けるための取引)が続く一方、日本からの資金流出(海外投資のための円売り)が限定的なため、上値が重い。

    円のポジションは主に、日本の対外投資に伴うヘッジに左右される。データでは、ヘッジ取引が3月最終週に再開し、米国などへの日本からの資金流出を上回る資金流入が確認される。

    報告書は、こうしたヘッジが解消(巻き戻し)されるまで、財務省による為替介入の効果は小さくなりやすいと指摘する。加えて、日米金利差などを利用した「ベーシス取引」(現物と先物・スワップ間の価格差を狙う取引)として、日本国債と米国債を組み合わせる取引が背景にあるとも結び付けている。

    当面のUSD/JPY(ドル円)の最大の材料は日銀の利上げ観測だという。今後数週間のドルの方向性を左右すると位置付けられている。

    日本株は最高値を回復したが、海外投資家は直近の世界的緊張が高まる前の水準まで、投資を戻していない。そのため、日経225には資金が入っても、その多くは円安に備える形で為替ヘッジされている。ドル円は足元で162.50近辺で推移しており、当局介入リスクは高いものの、過去ほどの効果は期待しにくい。

    円が上がりにくい主因は、外国勢の継続的なヘッジによる円売り圧力だ。保有データは、日本の投資家が海外に資金を十分に出しておらず、これらのフローを相殺できていないことも示唆する。この不均衡により、財務省が円買い介入を行っても強い流れに逆らう形になる。

    2022年後半の大規模介入が想起されるが、現在のヘッジ残高はそれ以上に大きい可能性がある。2024年3月の歴史的な利上げ(政策金利の引き上げ)でも、ドルに対する円安基調を止める効果は限定的だった。IMM(シカゴ通貨先物。投機筋の建玉を示す指標)のデータでは、円の投機的なネットショート(売り越し)が2017年以来の高水準近辺にあり、市場の弱気心理を裏付ける。

    トレーダーにとっては、介入リスクよりも日銀の次の金利判断が重要になる。巨額ヘッジの解消は、日銀が市場想定より速い利上げペースを示唆した場合に起きやすい。今後数週間の最大の材料は、財務省ではなく中銀によるタカ派的サプライズ(物価抑制を重視し、利上げに前向きな姿勢を示すこと)だとされる。

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