イタリアのEU統一消費者物価指数(HICP、各国で基準をそろえた物価指標)は3月に前月比1.7%上昇した。市場予想は1.6%だった。
3月の結果は予想を0.1ポイント上回った。つまり、その月の物価上昇は想定よりわずかに強かったことになる。
イタリアの消費者物価は3月に前月比1.7%上昇し、当社予想の1.6%を上回った。上振れは、基調的なインフレ圧力(エネルギーなど一時要因を除いた持続的な物価上昇)が想定ほど早く弱まっていない可能性を示す。このため、欧州中央銀行(ECB)は利下げの開始時期やペースの見直しを迫られる公算がある。
これは単発の動きではない。ユーロ圏の総合インフレ率(全体の物価上昇率)も先月2.6%と高止まりし、低下しにくさが目立った。2025年後半に見られたインフレ鈍化(物価上昇率が下がる動き)の流れが一部後退した形だ。幅広い品目で物価が下がりにくい状態が続けば、ECBが夏に利下げを正当化するのは難しくなる。