イスラム革命防衛隊(IRGC)は水曜日、欧州時間に、米国がホルムズ海峡でイラン船舶に対する「封鎖(海上での通航や航行を軍事的に妨げる措置)」を続けるなら、ペルシャ湾とオマーン海で輸出入(物流)を阻止すると表明した。
この声明は、米政権がイランへの圧力を強め、テヘランにワシントンとの合意を促す一環として、数日以内に中東へ追加で数千人規模の部隊を派遣する計画だとするワシントン・ポスト報道を受けたもの。
ホルムズ海峡の閉鎖が示唆される以上、原油価格の急騰と市場の変動(ボラティリティ:価格の振れ幅の大きさ)の拡大を警戒する必要がある。北海ブレント原油先物(将来の受け渡し価格をいま決める取引)はすでに反応し、時間外取引で4%高の1バレル=98ドル超まで上昇した。市場が供給途絶のリスクを重く見ていることを示す動きだ。
最も直接的な戦略は、今後数週間、原油価格に「ロング(値上がりで利益が出る持ち高)」で持つことだ。具体的には、WTI(米国の代表的指標)とブレントの先物に対するコールオプション(将来、あらかじめ決めた価格で買える権利)を、1〜2か月先に満期(期限)が来る契約を中心に買うことを検討する。この方法なら、情勢が悪化して上昇した場合の利益を狙いつつ、損失は支払ったオプション料(プレミアム)に限られる。
また、ボラティリティそのものを取引する機会もある。CBOE原油ボラティリティ指数(OVX:原油オプション価格から算出される「予想変動率」の指標)は今週15%超上昇し、2025年末に紅海の海運混乱が強まって以降で最も高い水準に達した。不確実性が続くなら、ボラティリティに連動するオプションなどの手段が収益機会となり得る。
今回の状況は、重要航路を巡る脅威が市場の動揺を招いた過去局面と重なる。2019年9月のサウジ石油施設攻撃では、原油価格が1日で10%超急騰した。2024年初の緊張局面でも、一時的に原油が100ドル台に乗せ、この地域への感応度(ニュースで価格が動きやすい度合い)の高さを示した。
ホルムズ海峡の戦略的重要性は極めて大きく、脅威の信ぴょう性も高い。2025年10〜12月のデータでは、日量約2,100万バレル、世界の1日消費の約20%がこの「チョークポイント(地理的に狭く、通行が集中する要衝)」を通過していた。この流れが止まれば、世界経済に即時かつ深刻な供給ショック(不足による急変)が生じる。