GBP/USDは7日続伸を終え、週三のアジア時間は1.3560近辺で取引された。米ドルが小幅に上昇する一方、中東で外交進展の可能性が意識されて市場心理(投資家のリスク選好)が改善し、「安全資産」とされる通貨への需要は弱かった。
報道によると、米国とイランは2週間の停戦期限を前に、2回目の和平協議に向けた準備を進めている。ホルムズ海峡では緊張が続き、世界のエネルギー供給へのリスク(供給不安による価格変動リスク)を高めている。トランプ大統領は「今週にも協議が再開され得る」と述べた一方、イランのウラン濃縮(原子力燃料に使うため濃度を高める作業)を20年間停止する案は否定した。
米国のインフレ指標は落ち着いた内容となった。生産者物価指数(PPI:企業が出荷する段階の価格動向を示す指標)は前月比0.5%上昇と、市場予想(コンセンサス)1.2%を下回った。食品・エネルギーを除くコアPPI(物価のブレが大きい項目を除いた指標)は前月比0.1%と、予想0.6%を下回った。PPIは3月の前年同月比で4%と、予想4.6%を下回り、2月の3.4%から上昇した。
コアPPIは前年同月比3.8%で横ばいだった。英国では、米・イラン協議再開観測を背景に原油価格が下落し、10年国債利回り(国債の利回り。価格と逆に動く指標)は4.7%に近づく水準まで低下した。一方、市場では2026年後半までに英中銀(BOE)が利上げ(政策金利の引き上げ)をほぼ2回行うとの見方が織り込まれた。
英国債への需要は強く、10年債のシンジケーション(主幹事団による一括引受・募集)には過去最高となる1,480億ポンドの応募が集まった。