韓国の貿易収支は3月に262.3億ドルへ拡大した。前回は257.4億ドルだった。
前回から4.9億ドル増加した。今回の統計は3月分で、直前の公表期間と比較している。
3月の貿易黒字が底堅さを示したことで、今後数週間は韓国ウォン高を見込みやすい。黒字は通貨需要の増加につながりやすく、米ドル/ウォン(USD/KRW)の売り(ショート)を検討する局面となる。デリバティブ(金融派生商品)では、USD/KRWのプットオプション(一定価格で売る権利)を買い、1ドル=1,300ウォン方向への下落に備える戦略が選択肢になる。
今回の強さは数字だけではない。主因は半導体の回復だ。業界データでは、半導体輸出が前年比40%超増加した。背景にはAI(人工知能)関連需要とHBM(高帯域幅メモリー:AI向けに使われる高速メモリー)の需要拡大がある。このような具体的な追い風があるため、貿易指標の改善は当面続きやすい。
この流れは株式市場にも追い風となり、特にKOSPI200(韓国の代表的な大型株指数)の押し上げ要因になり得る。KOSPI200先物(指数を対象に将来の売買価格を決める取引)でのロング、または5〜6月満期のコールオプション(一定価格で買う権利)の購入が選択肢だ。指数は年初来で底堅く、今回の経済データが上値抵抗線の突破を後押しする可能性がある。
より狙いを絞るなら、サムスン電子などの大型輸出株や主要自動車株のオプションに注目できる。EV(電気自動車)需要の拡大を踏まえると、韓国の電池・自動車メーカーのコールオプションは上昇余地が見込まれる。これらは貿易黒字が示す輸出環境の好転を直接受けやすい銘柄群だ。