アジア時間の取引でWTIは91.50ドル近辺でもみ合い、米・イラン協議は3日目も継続との報道を受けて

    by VT Markets
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    Apr 14, 2026

    WTI(米国産原油の代表的な指標)は週明け火曜日のアジア時間に1バレル=91.50ドル近辺で推移し、米国とイランが追加協議を行う可能性があるとの報道を受けて、3日連続で上値の重い展開となった。協議は、現在の2週間の停戦が終了する前に、より長期の停戦(戦闘の停止)を確保することを目的としている。

    ドナルド・トランプ米大統領は、テヘラン(イラン首都)側からワシントンに接触があったと述べた。一方、マスード・ペゼシュキアン・イラン大統領は、国際法の枠内で対話を継続する意向を示した。JD・バンス米副大統領はFOXニュースで、外交交渉は継続中で一定の前進はあるものの、決定的な合意(突破口)には至っていないと語った。

    供給途絶が価格の下支えに

    クリス・ライト米エネルギー長官は、ホルムズ海峡を通過する船舶の往来が通常に戻るまで、エネルギー価格は高止まりし、さらに上昇する可能性があると述べた。主要な航路の混乱が続くことで、価格上昇圧力(需給の引き締まりによる上昇要因)が支えられているという。

    トランプ大統領は、原油やガソリン価格の高止まりが米国の中間選挙の期間まで続く可能性があるとも述べた。OPEC+(石油輸出国機構OPECと、ロシアなど非加盟の産油国による協調枠組み)の報告では、3月の同グループ生産量が日量790万バレル減少したとされ、主因はホルムズ海峡の封鎖だという。

    また、需給の手掛かりを探るうえで、国際エネルギー機関(IEA)の月報にも注目が集まっている。

    両方向の大きな値動きに備えるオプション戦略

    今回の状況は、ホルムズ海峡を巡る懸念が初めて強まった2025年後半の不透明感に似ている。WTIオプション(将来の原油価格に対し、一定の価格で買う・売る権利)では、インプライド・ボラティリティ(市場が織り込む将来の変動率)が上昇しやすい。これは、2022年のウクライナ情勢初期にOVX(原油の予想変動率を示す指数)が60超へ急伸した局面に近い。こうした環境では、上昇・下落どちらか一方向に賭ける取引は、オプションの価格(プレミアム)が高くなりやすく、コストとリスクが増す。

    そこで、方向を問わず大きな値動き自体から利益を狙う戦略が選択肢になる。ロング・ストラドル/ストラングル(コール=買う権利、とプット=売る権利を同時に買う戦略)は有効になり得る。協議が決裂して価格が急騰する場合でも、大きな合意で急落する場合でも、価格が大きく動けば損益が改善しやすい(ただし、想定ほど動かなければ支払ったプレミアム分が損失になりやすい)。

    ホルムズ海峡での物理的な供給制約(実際の輸送・供給が止まること)は軽視できない。同海峡は歴史的に世界の石油消費の2割超を扱う要衝だ。報じられた日量790万バレルの減産は極めて大きく、2020年のコロナ禍(需要急減)時の調整をも上回る規模とされる。これらの需給要因は、確固たる合意が成立し実行が確認されない限り、価格が大きく崩れる可能性を小さくする材料になる。

    米国の中間選挙という政治日程も、政権運営上の難しさを増す。ガソリン価格を下げたい圧力が強まれば、イランとの早期収束を後押しする可能性がある。市場参加者は、米政府当局者の発言(トーン)の変化を、合意に向けた先行指標として注視したい。

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