ロシアの対外貿易黒字は2月に53.53億ドルとなり、前の期間の65.97億ドルから減少した。減少幅は12.44億ドル。
2月に対外貿易黒字が53.53億ドルへ縮小したことは、経済への圧力が強まっている明確な兆候だ。輸出の収入(輸出代金)が弱まり、輸入の費用(輸入代金)の増加に追いついていない可能性を示す。これは通貨の価値(為替レート、通貨が他通貨に対してどれだけ強いか弱いか)に直結する。このため、当面は主要通貨に対してルーブル安が続くと見込みたい。
この貿易統計は、2026年1〜3月にロシアの海上輸送による原油輸出が3.5%減少したとの最近の報道とも整合的だ。さらに、ロシア産ウラル原油の価格が北海ブレント原油より平均19ドル安い水準まで広がったという。これは、ルーブルに弱気(下落を見込む見方)の材料となる。こうした環境では、米ドル/ロシアルーブル先物(将来の決められた日に、あらかじめ決めた価格で売買する契約)を買う、またはコールオプション(将来、決めた価格で買う権利)を買うといった戦略が合理的になりやすい。これは本件への主要な対応策と位置付ける。