BNYのボブ・サベージ氏:日銀の植田総裁、原油価格上昇と世界的な金融不安定化に警戒呼びかけ

    by VT Markets
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    Apr 13, 2026

    日銀の植田和男総裁は、中東情勢の悪化で原油価格が上昇し、世界の金融市場も不安定な状態が続くなか、金融政策の担当者は警戒を続ける必要があると述べた。日本の景気(経済活動)と物価上昇率(インフレ率)は、おおむね見通しに沿って推移しているとも説明した。

    植田総裁は、紛争が長期化すれば供給網(サプライチェーン)が滞り、工場の生産(生産量)が減ることで景気の下押し要因になり得ると警告した。さらに、原油高は基調的な物価(※一時的な要因を除いた物価の動き)にさまざまな影響を与え得るとし、その影響は需給ギャップ(※供給能力に対して需要が強いか弱いかの差)やインフレ期待(※企業や家計が将来の物価上昇をどう見込むか)によって変わると述べた。

    石油市場と政策運営の警戒

    日銀は、4月27〜28日の金融政策決定会合に向け、出来事が景気、物価、金融環境(※資金調達のしやすさや金利・市場の状態)に与える影響を点検するとした。日本の2026年3月のマネーストック(※現金・預金などお金の量)の速報値では、M2(※現金+企業・家計の預金など)が前年比2.0%増、M3(※M2に準通貨などを加えたより広い指標)が前年比3.7%増となり、2月の1.7%増、2.0%増から伸びが拡大した。

    植田総裁の発言は、警戒感が強まっていることを示す。中東の緊張を背景に、北海ブレント原油が1バレル=110ドルを上回る場面があったことを踏まえると、原油価格への注視は明確な警告といえる。外部要因による打撃(外生ショック)が、日銀を想定より引き締め寄り(タカ派)に傾けるリスクがある。

    このため、4月下旬の会合の重要性は増している。東京都区部のコアCPI(※生鮮食品を除く消費者物価指数)は2.8%と、日銀の物価目標(2%)を上回った状態が続いており、エネルギーコストによる追加の物価押し上げは特に懸念される。政策の正常化(※金融緩和から平常時の政策に戻すこと)のペースが速まる可能性を示すような「口調の変化」に注意が必要だ。

    デリバティブ(※先物・オプションなど金融派生商品)の取引にとっては、数週間内に円高リスクが意識されやすい。ドル円(USD/JPY)は160円近辺で推移しており、日本の当局にとって敏感になりやすい水準とされる。日銀が想定外に引き締め寄りになれば、ドル円が急落(円高方向へ急変)する可能性がある。

    円高を想定したオプション戦略

    こうした環境では、オプションで円高に備える選択肢がある。円のコール(※円を買う権利)や、ドル円のプット(※ドル円が下がる=円高になる局面で利益が出やすい権利)を、4月下旬の会合後に満期を設定して購入することで、支払うプレミアム(※オプションの購入代金)に損失を限定しつつ、変動拡大(ボラティリティ上昇)を狙える。植田総裁が注視する外部要因で政策が急に変わる事態への備えにもなる。

    マネーサプライの拡大、特にM3の伸びが3月に3.7%へ加速した点も、警戒的な見方を補強する。2025年にマイナス金利(※預金金利ではなく、金融機関が日銀に預ける資金の一部にマイナスの付利をする政策)を解除した後、日銀はデータ次第で判断する姿勢を強めている。新たな変数が増えるほど、政策のサプライズが起き、円高につながる可能性は高まる。

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