ドイツ銀行のストラテジスト:イラン情勢の緊迫化でエネルギーコストが上昇しリスク選好が悪化、S&P500先物は下落

    by VT Markets
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    Apr 13, 2026

    S&P500先物は、イラン情勢の悪化とエネルギー価格の上昇を受けて下落し、世界のリスク選好(投資家がリスク資産を買う姿勢)を冷やした。ドイツ銀行のストラテジストは、米国とイランの協議が合意なく終了したことに加え、イランの港に出入りする船舶を対象に米国がホルムズ海峡の封鎖を計画しているとの情報を挙げ、「リスク回避(安全資産に資金が逃げる動き)」が強まったと指摘した。

    北海ブレント原油は+7.39%高の1バレル=102.24ドル。景気が弱いのに物価だけ上がる「スタグフレーション(景気停滞とインフレの同時進行)」のような打撃への警戒が広がった。S&P500先物は-0.73%、DAX先物は-1.47%。欧州はエネルギー価格上昇の影響を受けやすいとの見方が重しになった。

    来週の注目材料

    来週も焦点はイラン情勢で、あわせて1-3月期(第1四半期)の決算発表シーズンが始まる。今週は米金融機関の決算が複数予定されている。

    ドイツ銀行の米株チームは、個別企業の積み上げ(ボトムアップ)によるアナリスト予想では、S&P500の利益が約16%増と「10%台半ば」の成長が見込まれており、マクロ環境(景気や金利などの全体環境)が支えになると述べた。決算期には、時価総額の大きい超大型株(メガキャップ)のテクノロジー株と金融株が成長を主導すると予想した。

    オプション動向とリスク管理

    地政学リスクが続くなか、市場が織り込む予想変動率(インプライド・ボラティリティ:オプション価格から逆算される将来の値動き見通し)が上昇している。VIX指数(S&P500の予想変動率を示す恐怖指数)は直近の取引で17を上回った。急落に備える保険として、指数オプションのプット(一定価格で売る権利)を買い、SPX(S&P500指数)やSPY(S&P500連動ETF)でヘッジ(損失を抑える取引)する選択肢がある。

    エネルギー株も引き続き注目される。ブレント原油は足元で1バレル=90ドル近辺を維持している。2025年の102ドルのような「パニック水準」ではないものの、高止まりはインフレ懸念を残し、他セクターの重荷になり得る。緊張が強まり原油がさらに上がる局面では、エネルギーETFのコール(一定価格で買う権利)を使う方法がある。

    一方、利益見通しは2025年当時ほど強気ではない。2026年1-3月期の市場予想(コンセンサス:予想の平均)では、S&P500の利益成長率は4〜5%程度と控えめだ。目標が低い分、企業が予想を上回りやすい可能性があり、決算前に財務が堅い企業で現金担保付きプット売り(キャッシュ・セキュアード・プット:権利行使に備えて資金を確保しつつプットを売る運用)を検討する投資家もいる。

    決算シーズンは大手金融から始まり、今後数週間の相場の「地合い(相場の基調)」を左右しやすい。特に、融資の伸び(ローン成長)や信用コスト(貸倒れ損失)の見通しは景気の健全性を測る材料となる。決算後に予想変動率が低下しやすい点を狙い、損失を限定する戦略としてアイアン・コンドル(上下の値動き幅を想定して複数のオプションを組み合わせる中立型戦略)を金融セクターETFで用いる方法もある。

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