ハンガリー総選挙では、ピーター・マジャール氏率いる野党「ティサ(Tisza)党」が議会で約69%の議席(=立法を進めるための権限)を獲得し、ヴィクトル・オルバン首相の与党「フィデス(Fidesz)」(約28%)を大きく上回る「特別多数(supermajority=単独で大きな制度変更を進めやすい圧倒的多数)」となった。この結果は、政権移行に伴う不確実性(transition risks=政権交代期の政策ぶれや混乱)を減らし、構造改革(structural reforms=経済や制度の土台を変える改革)に取り組む余地を広げると説明されている。
コメルツ銀行は、投票結果を受けてユーロ/フォリント(EUR/HUF)がすでに365近辺まで取引されたと指摘した。さらに、6月末時点の予想を従来の380から下方修正する見通しだとし、これは従来想定よりフォリント高(=現地通貨が強い)を意味する。
同行はまた、戦争に絡む幅広い相場変動(volatility=価格が大きく上下する状態)が、短期的に通貨の上昇余地を抑える可能性があると付け加えた。選挙前の見方では、イラン情勢が落ち着いている(=世界市場が安定している)場合、選挙後にEUR/HUFが365まで低下(=フォリント高)し得るとしていた。