2月のトルコ経常収支は75.01億ドルの黒字、市場予想(75億ドルの赤字)を上回る

    by VT Markets
    /
    Apr 13, 2026

    トルコは2月の経常収支が75.01億ドルの黒字となった。市場予想(75億ドルの赤字)を上回った。

    2月の経常収支は、市場の赤字予想から大幅な黒字へと転じた点で重要だ。ここ数年進められてきた「オーソドックス(伝統的)な経済政策」(財政・金融規律を重視し、高インフレの抑制を優先する運営)が、経済の基礎体力(構造)の改善につながっている可能性が高い。今後数週間は、トルコリラ(TRY)が基調として強くなりやすい前提での戦略が意識される。

    この黒字は通貨への下押し圧力を大きく和らげる。2025年に目立った経常赤字の継続とは対照的だ。さらに、中央銀行の「純外貨準備」(保有する外貨資産から、短期の外貨負債などを差し引いた実質的な外貨の余力)が、近年で初めてプラスに転じ、150億ドル超となった。これは為替を安定させる介入余力(市場での外貨売買による支え)を意味する。デリバティブ(株価・金利・為替などを原資産とする金融派生商品)では、USD/TRY(米ドル/トルコリラ)が下がる(リラ高)局面で利益が出やすい取引が候補になる。たとえば、コール・スプレッド(同じ満期で、権利行使価格の異なるコールオプションを買い・売りで組み合わせ、コストと利益の上限を調整する戦略)や、アウト・オブ・ザ・マネー(現状の水準から離れた権利行使価格=すぐには利益になりにくい設定)のプット(下落時に価値が上がるオプション)を売るといった手法が考えられる。

    通貨が安定すれば、海外投資家によるトルコ株への資金流入が増える可能性がある。BIST100指数(イスタンブール証券取引所の主要株価指数)は2024年に90%超上昇したが、為替リスクが和らぐことで海外勢が投資しやすくなり、もう一段の上昇も視野に入る。上昇局面を狙うなら、BIST100指数先物(将来の指数水準で売買する契約)やコールオプション(一定価格で買う権利)の購入が選択肢となる。

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