豪ドルは金曜日、米ドルに対してほぼ横ばいで週末を迎える見通し。米ドル指数(DXY=米ドルの総合的な強さを示す指数)は98.52近辺に低下し、AUD/USDは0.7070前後で推移した。
市場の関心は週末の米国・イラン協議に向かい、リスク選好(投資家がリスク資産を選びやすい心理)の変化を左右する可能性がある。AUD/USDは0.7100を上抜けて維持できず、木曜日の高値は0.7094だった。
Technical Levels And Recent Price Action
AUD/USDは0.6962を上回った後、20日単純移動平均線(SMA=一定期間の終値平均を直線化した指標)を上抜けにくかった。その後、20日SMA(0.6978)を回復し、0.7000を上抜けて週高値圏まで上昇した。
上値抵抗(レジスタンス=上昇が止まりやすい価格帯)は0.7100近辺。次の水準は3月11日の年初来高値0.7187、続いて0.7200。下値支持(サポート=下落が止まりやすい価格帯)は50日SMA(0.7026)、次いで0.7000、20日SMA(0.6978)、4月6日のスイング安値(短期的な戻り高値・安値の節目)0.6875。
Options Strategies For A Continued Uptrend
デリバティブ(金融派生商品)取引では、この上昇トレンドを前提にコールオプション(一定価格で買う権利)の買いが選択肢となる。権利行使価格0.7600、5月満期のコール購入は、次の心理的節目の上抜けにレバレッジ(小さな資金で大きな値動きに連動させる仕組み)を効かせて備える方法となる。損失は支払ったプレミアム(オプション代金)に限定される。
中立寄り〜やや強気なら、現金担保付きプット売り(一定価格で買う義務を負う代わりにプレミアムを受け取る取引)も考えられる。権利行使価格0.7450のプット売りは、テクニカルの支持帯と50日移動平均線に重なる。満期までにAUD/USDが権利行使価格を上回ればプレミアムを得られる。
また、ペアのインプライド・ボラティリティ(IV=市場が見込む将来の変動率)は1カ月物で9〜11%と落ち着いている。地政学リスクが高まった2025年初の急騰局面とは異なり、現状はオプション価格が相対的に安くなりやすく、上昇局面を狙う戦略に追い風となる。