ハセット氏「ホルムズ海峡が再開すればエネルギー価格は急速に下落、利下げ余地は大きい」

    by VT Markets
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    Apr 10, 2026

    ケビン・ハセット国家経済会議(NEC)委員長は金曜日、FOX Businessに対し、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げ(政策金利を下げること)に踏み切るだけの余地について「非常に確かなものになる」と述べた。背景には、エネルギー価格の上昇が押し上げてきたインフレ圧力(物価上昇の勢い)が和らぐという見通しがある。

    また同氏は、ホルムズ海峡は2カ月以内に再開できる可能性があると主張した。再開のための代替計画があり、通常の輸送量が戻ればエネルギー価格は急速に下落するとの見方も示した。

    2025年のホルムズ海峡混乱からの教訓

    ただし、2025年初めを振り返ると、当時も当局者は「およそ2カ月で再開する」と示唆していたが、実際の再開は約4カ月に近い時間を要した。見通しと現実のずれは原油市場のボラティリティ(価格変動の大きさ)を急拡大させ、早い段階で「エネルギー価格はすぐ下がる」と見込んでポジション(投資の持ち高)を取った参加者は、読み違えに直面した。

    2025年の閉鎖がピークの時期、WTI原油先物(米国産原油の先物取引)は1バレル=95ドル近辺にあったが、一時120ドルまで上昇した後、年末までに70ドル前半へ急落した。この値動きは、2021年のスエズ運河の障害局面に似ているものの、変動の規模はより大きかった。

    原油のボラティリティも急騰した。CBOE原油ボラティリティ指数(OVX、原油オプション価格から算出される「将来の変動見通し」)はその期間に40%超上昇し、単純に上がる・下がるを当てにいく取引よりも、ストラドルやストラングル(上にも下にも大きく動く可能性に備えるオプション戦略)が有利になった。

    市場全体の「エネルギー価格が下がるのでFRBは利下げできる」という見立ては方向性としては正しかった一方、タイミングを誤った。原油高の初動が利下げの時期を遅らせ、FRBは海峡再開の影響が物価指標(インフレ率など)に実際に反映されたことを確認するまで待ったためだ。

    要衝リスクへの備えと政策反応の遅れ

    現在、他の重要な海上要衝(物流の「ボトルネック」になり得る狭い航路)周辺でも緊張が高まっており、航路が脅かされれば、同様に「不確実性による急騰」→「物流正常化で急落」という展開は起こり得る。この場合、エネルギー株や原油に対する長期のコールオプション(買う権利)で上振れショックを取りにいきつつ、短期のプットオプション(売る権利)で解決後の下落局面を狙う、という組み合わせが検討対象になる。

    さらに、金利先物の短期でアウト・オブ・ザ・マネー(現時点の水準から離れた行使価格)のプットを売る(保険料に当たるプレミアムを受け取る)ことで、「一時的なエネルギー高が短期のインフレを押し上げるなら、FRBは利下げを急がない」という見方を表現する選択肢もある。CME FedWatch(フェデラルファンド金利先物から市場の利上げ・利下げ確率を推計する指標)では、8月までの利下げ確率が50%超と織り込まれているが、2025年の教訓が繰り返されるなら楽観的すぎる可能性がある。

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