米労働省労働統計局(BLS):3月の米CPI(前年比)は3.3%に上昇、予想通り 前月(2.4%)から加速

    by VT Markets
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    Apr 10, 2026

    米国の3月の消費者物価指数(CPI、物価の変動を示す代表的な指標)は前年同月比3.3%上昇し、2月の2.4%から加速した。市場予想とも一致した。前月比は0.9%上昇し、2月の0.3%上昇から伸びが拡大した。

    食品とエネルギーを除くコアCPI(変動が大きい品目を除いて基調的な物価をみる指標)は前月比0.2%上昇、前年同月比2.6%上昇となった。発表後、米ドル指数(主要通貨に対するドルの強さを示す指数)は0.15%安の98.65となった。

    インフレ期待と原油ショック

    発表前の市場予想は、CPIが前年同月比3.3%、前月比0.9%、コアCPIが前月比0.3%、前年同月比2.7%だった。見通しでは、米国とイスラエルによるイラン攻撃を受けた原油高が、インフレ(物価上昇)を押し上げる要因とされていた。

    2月28日以降、西テキサス・インターミディエート(WTI、米国の代表的な原油価格指標)は、2週間の停戦発表後も約40%上昇した。3月には、1バレル約67ドルから月末にかけて100ドル近くまで上昇し、上げ幅は約50%に達した。

    市場では、年末時点で米連邦準備制度理事会(FRB、米国の中央銀行)が政策金利を3.5%~3.75%に据え置く確率が約75%と織り込まれた。これは3月9日時点の17%から大きく上昇した。ユーロ/ドル(EUR/USD)の水準として1.1730、1.1800、1.1900が挙げられ、下値の目安(サポート)として1.1650、1.1560、1.1500が意識された。

    変動の大きい相場環境での取引

    今回の3月のインフレ指標は、CPIが前年同月比3.3%へ急伸したことを示した。主因は、2月下旬に始まった地政学リスクを背景とする原油高だった。一方で、注目すべきはコアCPIで、2.6%と下がりにくい状態にある。

    これはFRBにとって難しい局面だ。WTIは今週、1バレル92ドル前後までやや下げたが、紛争前(2025年初)に続いていた75ドル未満の水準を大きく上回っている。原油高が続けば、総合CPIはすぐに低下しにくい。

    向こう数週間は、不透明さそのものを取引対象にする発想が重要となる。CBOEボラティリティ指数(VIX、S&P500の予想変動率から算出される「恐怖指数」)は21近辺と高止まりし、中東情勢の再悪化への警戒感を映している。これは2025年の大半で見られた落ち着いた状況とは対照的だ。

    FRBの次の政策判断に備える手段として、金利先物のオプション(将来の金利水準に連動する先物に対し、一定価格で売買する権利)に注目したい。CME FedWatchツール(先物価格から利上げ・利下げ確率を推計する指標)では、9月までの利上げ確率が9%と示され、2カ月前はゼロだった。ストラングル(権利行使価格が離れたコールとプットを同時に買い、どちらかに大きく動けば利益を狙う戦略)は、FRBの判断が想定外に振れる場合に有効になり得る。

    地政学リスクを最も直接的に反映しやすいのはエネルギー市場だ。WTIオプションのインプライド・ボラティリティ(市場が織り込む将来の変動率)は高いが、コールオプション(買う権利)は、停戦が崩れて原油が再び100ドルを超える場合に、損失を限定しながら利益を狙える手段となる。逆に、持続的な和平が進めば、プットオプション(売る権利)が原油安局面で価値を増す。

    為替市場、とりわけユーロ/ドルも影響を受けやすい。エネルギー主導の物価上昇が続き、FRBが欧州中央銀行(ECB、ユーロ圏の中央銀行)より金融引き締めに前向きになれば、ドル高が進む可能性がある。ユーロ/ドルのオプションを使い、1.1500付近の下値目安への下落に備えることも選択肢となる。

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