米国の消費者物価指数(CPI、季節調整なし)の3月分(前月比、指数水準)は、市場予想を下回った。予想は330.41、結果は330.21だった。
この結果は、発表されたCPI水準が予想より0.20ポイント低かったことを意味する。ここでの数値は上昇率(%)ではなく、指数そのものの水準を示している。
予想以上に弱い3月のCPIは、物価上昇(インフレ)の勢いが想定より早く鈍っている可能性を示す。この流れが続けば、米連邦準備制度理事会(FRB)は近い将来、より景気を支える方向(ハト派=利上げに慎重、利下げに前向き)へ傾く余地がある。その結果、市場では「想定より早い利下げ」の織り込みが進んでいる。
短期金利の低下に備えるなら、デリバティブ(金融派生商品:先物やオプションなど、元の金融商品から価値が派生する取引)を通じたポジションが選択肢となる。具体的にはSOFR(Secured Overnight Financing Rate=担保付き翌日物資金調達金利、米国の主要な短期金利指標)先物がある。先物価格の上昇は、一般に将来の金利低下を見込む動きと整合的だ。オプション(将来、あらかじめ決めた条件で売買できる権利)を用いるなら、先物に対するコール・スプレッド(コール買いと高い行使価格のコール売りを組み合わせ、損失と利益の範囲を限定する手法)で、損失を限定しつつ夏場までの利下げの可能性を狙う方法がある。
株価指数では、S&P500のような主要指数にとって、金利低下は将来利益の価値を押し上げやすく、強材料になりやすい。主要指数ETF(上場投資信託:株価指数などに連動する商品)のコールオプション(買う権利)で上昇局面を取りに行く戦略が考えられる。