ペソレ氏、3月の労働統計、とりわけ失業率が、カナダ銀行(BOC)への見通しとカナダドルを左右すると指摘

    by VT Markets
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    Apr 10, 2026

    カナダが3月の雇用統計を公表した。市場予想は、2月の雇用者数が8.3万人減少した反動で、3月は1.5万人増。雇用者数は月ごとの振れが大きいため、失業率(仕事を探しているのに就業できない人の割合)のほうが、金融政策の見通しを読むうえで有用な指標とされる。

    市場では、カナダ銀行(BoC)が12月までに約40bp(ベーシスポイント=金利の0.01%を1bpとする単位)利上げするという織り込みが残る。ただ、追加利上げへの期待は限定的で、短期金利(フロントエンド=短い年限の金利)のリスクは「利上げよりも利下げ寄り(ハト派=金融引き締めに慎重)」に傾いている。

    関心は米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA=北米の貿易協定。旧NAFTAの後継)の再交渉に移り得る。交渉が不調となれば、カナダの景気や雇用に重しとなる可能性がある。ドル/カナダドル(USD/CAD=1米ドルを何カナダドルで買えるか)は地政学リスク関連の報道で動いてきた。緊張緩和が進めば、1.3700方向への上昇が意識される。

    2025年初めの時点で、市場がBoCの利上げを約40bp織り込んでいたのは行き過ぎとみていた。政策判断で重要なのは、振れやすい雇用者数ではなく失業率という見方だった。こうした見通しは、短期金利が低下しやすいことを意味し、カナダドル安につながりやすい。

    この見方はその後、概ね当てはまった。BoCは中立姿勢(据え置きに近い運営)に寄り、焦点は労働市場の「余力(スラック=人手の余り)」にある。統計局の最新データでは、2026年3月の全国失業率が5.9%に上昇し、利上げの根拠は薄れた。市場では、第3四半期末までに利下げの可能性を織り込み始めている。

    一方、米国ではインフレ指標が3.4%となり、米連邦準備理事会(FRB)は当面、様子見が続きやすい。BoCが利下げ方向、FRBが据え置きという政策の差(政策乖離)が広がれば、USD/CADには上昇圧力がかかる。足元の水準は1.3650近辺。

    デリバティブ(金融派生商品)取引では、カナダドル安(米ドル高)に備える発想が有利になり得る。具体的には、USD/CADのコールオプション(将来、あらかじめ決めたレートで買う権利)を、権利行使価格(ストライク)1.3750や1.3800で、2〜3カ月程度の期限で買う戦略が考えられる。上昇局面の利益を狙いつつ、想定と逆に動いた場合の損失を限定しやすい。

    USMCA再交渉は、カナダ経済の下振れ要因として引き続き意識される。交渉の悪材料が出れば、カナダドル安のきっかけになり得るため、USD/CADが上がるほど有利なポジションを維持する戦略は妥当性がある。

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