リーバイ・ストラウス(Levi Strauss & Co.)は2026年度第1四半期の調整後EPS(特殊要因を除いた1株利益)を0.42ドルと発表した。市場予想0.37ドルを上回り、前年同期の0.38ドルから10.5%増となった。売上高(ネット・レベニュー)は17.4億ドルで、予想16.5億ドルを上回った。伸び率は公表ベースで約14%増、オーガニック(為替や買収・売却などの影響を除いた実質ベース)で9%増。
消費者直販(DTC:自社店舗と自社ECでの販売)売上高は9.115億ドルと、公表ベース16%増、オーガニックで10%増。地域別のDTCオーガニック成長率は、米国10%、欧州5%、アジア16%だった。既存店売上高(比較可能売上:既存店舗の売上の伸び) は7%増。EC(電子商取引)売上は公表ベース21%増、オーガニック17%増で、DTCは全体売上の52%を占めた。
卸売売上高は8.31億ドルと公表ベース12%増、オーガニックで8%増。Beyond Yogaの売上は両ベースで23%増だった。ザックスのチャネル別予想は、DTCが8.90億ドル、卸売が7.57億ドル。
地域別売上は、米州が公表ベース9%増(オーガニック7%増、米国はオーガニック4%増)、欧州が24%増(オーガニック10%増)、アジアが13%増(オーガニック12%増)。売上総利益(粗利益)は13.7%増の11億ドル。売上総利益率(粗利率)は20bp(0.20%ポイント)低下し61.9%となった。調整後SG&A(販売費および一般管理費:人件費や広告費、本社費用など)は15.7%増の8.605億ドルで、売上高比49.4%(70bp上昇)。
現金・現金同等物(すぐ現金化できる資産)は7.166億ドル。流動性(手元資金と使用可能な融資枠などの合計)は約16億ドル。長期債務は10億ドル。株主資本(純資産)は22億ドル。営業キャッシュフロー(本業で生んだ現金)は2.115億ドルで、調整後フリーキャッシュフロー(設備投資などを差し引いた自由に使える現金)は1.521億ドル。在庫は4%増。
同社は株主還元として約2.14億ドルを実施し、前年同期比で163%増となった。内訳は配当5,400万ドルに加え、ASR(Accelerated Share Repurchase:加速型自社株買い。証券会社を通じて短期間に買い付けを進める方式)で2億ドルを開始し、約800万株を消却した。1株当たり0.14ドルの配当(総額5,400万ドル)は2026年5月6日に支払われる予定。自社株買い枠の残額は2.40億ドル。
2026年11月29日までの2026年度通期見通しでは、米国の追加関税として「中国向け30%、その他の地域20%」を前提に置き、Dockers(ドッカーズ)を非継続事業(売却・撤退などで今後継続しない事業として切り分けて表示)として扱う。会社側は売上高成長率(公表ベース)を5.5〜6.5%(従来5〜6%)へ、オーガニック成長率を約4.5〜5.5%(従来4〜5%)へ引き上げた。粗利率は横ばい〜小幅上昇、調整後EBIT(利払い・税引き前利益)利益率は約12%拡大を見込む。税率(実効税率)は約23%(2ポイント上昇)を想定。調整後EPSは1.42〜1.48ドル(従来1.40〜1.46ドル)とし、税金要因で0.04ドルの逆風を織り込む。