XAG/USDは75ドル台半ばを下回ってもみ合い、70ドル回復後の上値追いに失敗──4時間足200EMAが重要ポイントに

    by VT Markets
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    Apr 10, 2026

    銀(XAG/USD)は金曜日のアジア時間、70.00ドルを下回る水準から3日続いた戻りの後、狭いレンジで横ばいとなった。75.50ドルを下回って推移し、当日はほぼ変わらずだったが、週間では3週連続の上昇で終える見通し。

    4時間足(H4)では、価格は200期間EMA(指数移動平均線:直近の価格ほど重みを置いて算出する移動平均)を下回っており、短期の上値を抑えている。勢いを示す指標はやや改善しており、14期間RSI(相対力指数:買われ過ぎ・売られ過ぎの目安)は57近辺、MACD(移動平均収束拡散法:2本の移動平均の差でトレンドの勢いを見る指標)はわずかにプラス圏にある。

    主要なレジスタンス(上値抵抗)とサポート(下値支持)水準

    H4の200期間EMAは76.66ドルに位置し、最初に意識される上値抵抗となる。次の上値抵抗はフィボナッチ50.0%(値動きの戻り幅を測る比率)である78.71ドル、その後は61.8%の82.86ドル、78.6%の88.76ドル、そしてサイクル高値(直近の大きな波動の高値)の96.28ドルが続く。

    下値支持はフィボナッチ38.2%の74.57ドルから。さらに下は23.6%戻しの69.44ドル、そして61.15ドル近辺の下値の目安がある。

    デリバティブ(金融派生商品)戦略とポジショニング

    デリバティブ取引(原資産価格に連動する先物・オプションなどの取引)の観点では、上昇の勢いが続く局面を想定し、コールオプション(あらかじめ決めた価格で買う権利)を買って上昇分を狙う戦略が示唆される。2026年5月・6月満期(権利が消滅する期限)の行使価格(権利を行使して取引する価格)88.00ドルと90.00ドルの契約で出来高(取引量)が目立つ。これは、銀が心理的節目(投資家が意識しやすい切りの良い水準)である90.00ドルを数週間内に試すとの見方があることを示す。

    一方、上昇が急な局面では、スプレッド(複数のオプションを組み合わせてコストとリスクを抑える取引)で負担とリスクを管理しやすい。たとえばブル・コール・スプレッド(強気のコール・スプレッド:コールを買い、より高い行使価格のコールを売る)として、85.00ドルのコールを買い、89.00ドルのコールを売ると、損益の範囲が明確になる。3月のインフレ指標が予想よりやや落ち着いた結果となれば、短期的な逆風になり得るため、この手法は慎重な対応として有効だ。

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