インドネシア資産は値動きが大きく、ルピア、国債、株式はいったん下落した後に反発した。ルピアは3日続落して過去最安値圏を更新した後、水曜日に再び1ドル=1万6,000ルピア台後半へ戻した。国内債は「利回り曲線が急になる(長期金利の低下幅が短期より大きい)」形で強含み(強気の債券相場で利回りが低下)となり、株式も世界市場の改善を受けて上昇した。
インドネシア銀行(中央銀行、BI)はルピアの安定が「最優先課題」と改めて表明した。外貨準備高は3月に1,482億ドルと、2月の1,519億ドルから減少し、2024年半ばの水準に戻った。市場では、BIが市場介入(為替市場で通貨を売買して相場を抑えること)を強めているとの見方も出ている。
市場の変動と介入の構図
今後のFTSEラッセルおよびMSCIの指数判断(株式指数への採用や分類見直し)が、インドネシア株の位置づけに影響する可能性があり、関心が集まっている。市場は中東情勢も注視しており、利下げ期待が後退すれば、短期ゾーンのルピア建て国債利回り(短期金利に近い債券の利回り)は下支えされやすい。
財政面では、2026年1〜3月期(1Q26)に財政赤字が拡大するとの警戒があり、エネルギー補助金(燃料・電力などの価格を抑える政府負担)の圧力も強まっている。2025年のエネルギー補助金予算は3,180兆ルピアで、前提は原油1バレル=70ドル、ドル/ルピア(USDIDR)=1万6,500だが、3月以降は両方の前提を上回っている。
指数見直しとヘッジの考え方
MSCIとFTSEの指数見直し(5〜6月予定)には注意が必要だ。インドネシア株の格上げが起きれば、海外資金流入が増えてルピアが短期的に急伸する可能性があるため、結果が二択になりやすいイベントとして、短期のオプション(将来の一定期間にあらかじめ決めた価格で売買できる権利)などでヘッジを検討する余地がある。