OCBCのストラテジストは、人民元の基準値(フィキシング)が強めに設定されたことやリスクセンチメントの改善を背景に、重要水準が支えられUSD/CNHが急落したと指摘した

    by VT Markets
    /
    Apr 9, 2026

    USD/CNH(米ドル/オフショア人民元)は、中国人民元(CNY、オンショア人民元)の対米ドル基準値(毎日発表される「中心レート」=日次フィックス)が想定より強めに設定されたことに加え、米国とイランの停戦で市場のリスク選好(安全資産より株などを選びやすい状態)が改善したことを受け、急落した。CNYの中心レートは6.8680と、前日の6.8854から元高方向に設定された。

    6.8680は、2023年4月以来の低いUSD/CNY中心レート(=元高水準)となった。この動きは、2025年4月以降続く当局主導の人民元(RMB=中国通貨の総称)高の流れを延長する内容となった。

    Stronger Fix And Risk On Appetite

    市場がリスク選好に傾き、安全資産としての米ドル買いは弱まった。背景には2週間の停戦合意がある。アナリストはCNH(オフショア人民元)の上昇は当面続くとみる一方、中心レートの設定が変わりペースが変化しないか注視すべきだと指摘する。

    USD/CNHは足元で6.8335近辺。テクニカル面の下値支持(サポート)は6.8200~6.8270付近で、ダブルボトム(同水準で2回下げ止まる形)と説明されている。

    この水準を下抜けると、次のサポートは6.81、6.79が意識される。加えて、5月14~15日に北京で予定されるトランプ氏と習氏の会談にも関心が集まっている。

    Current USD CNH Drivers And Focus

    現在は状況が大きく異なり、米中の金融政策の方向性の違い(政策のズレ)が相場を動かしている。中国の2026年1~3月期GDP成長率は4.7%と発表され、予想をわずかに下回った。これにより、中国人民銀行(PBoC)に金融緩和(利下げや資金供給で景気を下支えする政策)圧力が強まっている。一方、米国では先週発表のコアPCE(個人消費支出物価指数のうち、食品・エネルギーを除いた指標。米FRBが重視するインフレ指標)が3.5%と高止まりし、FRB(米連邦準備制度理事会)が金利を長く据え置く可能性を示す。

    この政策格差を背景に、USD/CNHは7.29近辺まで上昇している。1年前の6.83付近とは対照的だ。上値の重要水準は7.32で、前四半期に2回試す展開となった。今後発表される中国の鉱工業生産(工場などの生産活動を示す景気指標)が弱ければ、上抜けのきっかけになり得る。

    こうした見通しから、3カ月物のUSD/CNHコールオプション(将来、決められた価格で買う権利)権利行使価格(ストライク)7.35の購入を検討すべきだという。これは上昇(ドル高・元安)に備える戦略で、米中の金利差拡大を取り込みやすい。トレンドが明確でも、オプション価格(プレミアム)は相対的に低いとしている。

    また、インプライド・ボラティリティ(市場が見込む将来の変動の大きさ=オプション価格から逆算)は、この1カ月で4.5%から5.2%へ上昇した。これは大きな値動きの可能性を市場がより強く織り込んでいることを示す。中国の経済指標が弱い状態が続けば、PBoCが元安を抑え込みにくくなる可能性があり、相場の上抜けに備える取引が組みやすい環境といえる。

    see more

    Back To Top
    server

    こんにちは 👋

    どうお手伝いできますか?

    すぐに私たちのチームとチャット

    ライブチャット

    次の方法でライブチャットを開始...

    • テレグラム
      hold 保留中
    • 近日公開...

    こんにちは 👋

    どうお手伝いできますか?

    テレグラム

    スマートフォンでQRコードをスキャンしてチャットを開始するか、 ここをクリックしてください.

    Telegramアプリやデスクトップ版がインストールされていませんか? Web Telegram をご利用ください.

    QR code