停戦期待が後退する中、豪ドル/米ドルは上昇分を吐き出し、0.7050近辺を推移しつつ0.7100を下回る状況が続く

    by VT Markets
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    Apr 9, 2026

    AUD/USDは水曜日の上昇分を削り、0.7050近辺で落ち着いた。序盤には1%超上昇し、米国とイランの「2週間の停戦」報道を受けて約3週間ぶり高値の0.7085付近まで上伸したが、アジア市場開始前には狭いレンジに戻した。

    停戦には、イランがホルムズ海峡を再開する内容が含まれる。これにより安全資産とされる米ドルの買い需要が弱まり、資源国通貨など「リスクに敏感な通貨(市場の安心感で買われやすい通貨)」が支えられた。ただし報道では、双方が根本的な「10項目の枠組み」に正式にコミットしたわけではなく、合意は2週間に限られる暫定的なものとみられている。

    豪州データ見通し

    豪州は週内、重要な国内指標の予定が少ない。豪準備銀行(RBA)は3月会合で政策金利(キャッシュレート)を0.25%ポイント(25bp)引き上げて4.10%とし、市場ではエネルギー価格の上昇がインフレ圧力を残すとして、5月会合で追加利上げの可能性も織り込まれている。

    注目は米国指標に移る。木曜日は2月のコアPCE物価指数(個人消費支出〈PCE〉から食品・エネルギーを除いた物価指標)と、10〜12月期のGDP(国内総生産)が予定されている。金曜日は3月のCPI(消費者物価指数)と、ミシガン大学の消費者信頼感およびインフレ期待(家計の物価見通し)調査が公表される。

    15分足ではAUD/USDは0.7047で推移し、200期間EMA(指数平滑移動平均:直近の価格をより重視する移動平均)0.7005を上回る。ストキャスティクスRSI(買われ過ぎ・売られ過ぎを測る指標)は71付近で、下値の目安は0.7005が中心となっている。

    政策の違いと変動

    焦点は中央銀行の政策の違いにある。RBAは政策金利を4.35%で維持しており、2026年1〜3月期のインフレ率が3.8%と高止まりしたことで、市場は利下げ開始時期を年後半へ後ずれさせた。これは豪ドルの下支え材料となる。

    一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は「データ次第(指標を見て判断する姿勢)」を強調しており、市場はインフレ指標に敏感だ。直近の2026年3月のコアPCEは2.7%と予想をやや上回り、利下げ開始の見通しを先送りさせた。米ドルは底堅く、AUD/USDの上値を抑えやすい。

    この綱引きを背景に、重要指標、とりわけ米CPIを前後した値動きの拡大に備える動きが意識される。AUD/USDの1カ月インプライド・ボラティリティ(オプション価格から逆算した将来の変動見込み)は9.5%近辺で、先行き不透明感の割に過度に高い水準ではない。CPI公表前にストラドル(同じ行使価格でコールとプットを同時に買う)やストラングル(異なる行使価格でコールとプットを買う)で、上にも下にも大きく動く局面に備える戦略が選択肢となる。

    テクニカル面でも、次の大きな動きの前に持ち合いが続く可能性がある。レンジを抜けるきっかけがインフレ指標のサプライズになれば、動きは速く大きくなりやすい。

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