市場は停戦を材料視、FOMC議事要旨は引き締め長期化を示唆 ドルは99.10近辺で下支え

    by VT Markets
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    Apr 9, 2026

    米ドル指数(DXY)は米国時間終盤にかけて99.10近辺で推移した。安全資産としての需要(リスク回避局面で買われやすい通貨)と、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに慎重な姿勢を続けるとの見方が下支えとなった。最新のFOMC議事要旨(政策会合の議論内容をまとめた文書)では、当局者は利下げを急いでおらず、「高金利を長く維持(higher-for-longer)」する方針を保っていることが示された。

    議事要旨はまた、インフレが再び上振れするリスクが根強い点にも言及した。中東情勢の緊張に伴うエネルギー価格上昇が懸念材料とされた。FRBは景気の一部で減速の兆しがあるとしつつも、インフレの改善は「まだら(分野によって進み方が違う)」だと説明した。

    地政学リスクと市場の慎重姿勢

    地政学を巡る報道は強弱入り混じった。米国、イラン、イスラエルが関与する一時的な停戦の報道があった一方、市場は条件が満たされていないことや地域の緊張が続いていることから、実効性に懐疑的だった。

    EUR/USDは1.1720近辺まで上昇後、1.1650程度へ反落。GBP/USDは1.3484まで上昇後、1.3380近辺で推移した。USD/JPYは158.70近辺へ下落し、AUD/USDは一時0.7080近辺で取引された後、0.7030近辺を維持した。

    WTI原油は1バレル95.00ドル近辺へ下落し、金は4,709ドル近辺で推移した。今後の主な経済指標は、4月9日にドイツ貿易収支、米PCE(個人消費支出:米国の物価指標)、米GDP(国内総生産:経済規模を示す指標)、米新規失業保険申請件数、米個人所得・個人消費、NZ(ニュージーランド)PMI(購買担当者景気指数:企業の景況感指数)、中国CPI(消費者物価指数)とPPI(生産者物価指数)。4月10日は、ドイツHICP(調和消費者物価指数:EU基準の物価指標)、カナダ雇用統計、米CPI、米製造業受注、米ミシガン大学消費者指数、同インフレ期待、米月次財政収支が予定されている。

    ボラティリティ(価格変動)への備え

    中東関連で相反する見出しが出やすいことに加え、米CPIの発表を控えることで、市場のボラティリティは高まりやすい。ストラドル(同一の権利行使価格・満期のコールとプットを同時に買い、上下どちらかの大きな値動きで利益を狙う取引)をS&P500のETF(上場投資信託)やVIX(株式市場の予想変動を示す指数)で組むことは、方向性を決め打ちせず不確実性を取引する方法になり得る。地政学リスクの急変や、インフレ指標の予想外の結果への備えとなる。

    WTIが95ドルまで下げたことは、コールオプション(将来、あらかじめ決めた価格で買う権利)で上昇を狙う強気ポジションの検討余地を示す。停戦への不信感が残るなか、供給不安が再燃すれば短期間で急騰し得る。地政学リスクによる上乗せ(リスク・プレミアム)は急に戻ることがあるため、安いコールは損益の見合い(リスクに対するリターン)を検討しやすい。

    金は安全資産だが、4,709ドル近辺ではヘッジ(損失を抑える目的の取引)としてコストが高い局面となりやすい。ブル・コール・スプレッド(コールを買い、より高い権利行使価格のコールを売ってコストを抑える戦略)を用いれば、コストを抑えつつ上昇余地を残し、損失が限定される形で地政学リスクへのエクスポージャー(価格変動の影響)を維持できる。緊張が一段と高まった場合に備えつつ、高値圏で現物同様に買い持ちするリスクを避けられる。

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