米ドル安で英ポンドが3日続伸 米・イラン停戦でリスク選好が強まる

    by VT Markets
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    Apr 9, 2026

    ポンド・スターリングは水曜日、3日続伸した。米ドルが全面安となり、上昇率は1.10%超となった。

    米国とイランが「2週間の停戦」で合意したことで、投資家のリスク選好(安全資産よりも株式や高金利通貨などを選ぶ動き)が改善した。これがGBP/USDの上昇につながった。

    リスクオン(積極投資)ムードが優勢

    執筆時点でGBP/USDは1.3431で取引されている。日中には5週間ぶり高値となる1.3484を付けた。

    米国・イランの停戦合意を受けてGBP/USDが1.3400の上値抵抗線(上昇をいったん止めやすい水準)を上抜け、投資家が「リスクオン」に傾いている。米ドルは「安全資産(市場が不安定なときに買われやすい通貨)」としての魅力が後退している。2025年後半の緊張局面で強まっていた「安全資産としてのドル買い」が和らいだことが、ポンドの5週間ぶり高値の主因となった。

    ポンド高は、英国の国内環境の持ち直しにも支えられている。英国のインフレ率(物価上昇率)は2026年1〜3月期に2.5%まで低下し、2025年初の4%前後から大きく鈍化した。これによりイングランド銀行(英中銀)は金融政策運営の余地(利上げを急がなくてよい余裕)を得た。こうした安定は、単なる「対ドル取引」としてではなく、ポンド自体の魅力を高めている。

    一方、米国側では米連邦準備制度理事会(FRB)が「タカ派(利上げに前向きな姿勢)」を維持する必要性が薄れつつある。2026年3月の非農業部門雇用者数(農業以外の新規雇用者数を示す重要統計)は19万人増と堅調だったが、物価を押し上げるほど過熱的ではない。市場では米追加利上げ観測が後退している。2024年に見られた急速な金融引き締め(短期間での大幅利上げ)局面とは対照的だ。

    オプション戦略と変動性

    デリバティブ(金融派生商品)市場では、地政学リスクの後退によりGBP/USDのオプション(将来、あらかじめ決めた価格で売買できる権利)のインプライド・ボラティリティ(市場が見込む将来変動率)が低下し、プレミアム(権利の価格)が下がっている。今後数週間での上昇に備える手段として、権利行使価格(ストライク)1.3550や1.3600近辺のコール(買う権利)を用いるのは、資金効率(少ない資金で値動きに連動しやすい点)の面で有効とみられる。恐怖指数として知られるVIX(米株市場の予想変動率を示す指数)も15を下回り、数カ月ぶり低水準となっており、リスク資産全体への選好を支えている。

    ただし、停戦は短期の「2週間合意」にとどまる。合意期限が近づく局面は変動が高まりやすい(ボラティリティイベントになり得る)。このため、ブル・コール・スプレッド(安いストライクのコールを買い、より高いストライクのコールを売る戦略)などで、上昇余地を取りに行きつつ損失を限定する設計が有効となる。停戦が崩れて米ドルの安全資産買いが再開した場合に備え、リスクを明確に抑えられるためだ。

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