コメルツ銀行:停戦後に金価格は3%上昇、原油安でインフレ懸念が後退し、利下げ観測と金利・利回りの低下が追い風に

    by VT Markets
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    Apr 9, 2026

    中東で14日間の停戦が成立したとの報道を受け、金は一時3%高の1トロイオンス=4,855ドルまで上昇した。背景には原油安があり、物価上昇(インフレ)のリスクが和らいだことで、市場が見込む政策金利(中央銀行が動かす基準となる金利)の水準が下がった。

    政策金利の予想が下がると、欧州では利上げ(政策金利の引き上げ)が減り、米国では利下げ(政策金利の引き下げ)が早まるとの見方につながるとされる。国債利回り(債券の利益の割合。利回りが下がると債券価格は上がる)は低下し、利息を生まない金にとって追い風となった。

    Ceasefire And Market Reaction

    今後2週間は重要な期間と位置づけられ、停戦が長期的な和平につながるのか、再び緊張が高まるのかで価格の方向が左右されるとされた。報告では、緊張緩和局面で見られがちな「安全資産(リスク資産が売られる局面で買われやすい資産)」の典型的な値動きとは一致しなかったとも指摘した。

    中国人民銀行(中央銀行)は3月に金準備(外貨準備の一部として保有する金)を17カ月連続で増やした。公式統計によると、3月末の保有量は7,438万オンスと、前月から16万オンス増加した。

    また、トルコ中央銀行の金準備が3月後半に約120トン減少したことにも触れた。3月最終週だけで69トン減ったという。

    昨年は、中東の一時停戦を受けて金が4,855ドルまで急伸した。この局面は「有事の買い」よりも、国債利回りの低下が主因だった。原油安で利上げへの警戒が後退し、金が買われたためだ。金と金利見通しの結びつきが重要だという点が、現在の戦略でも要点となる。

    Derivatives Strategy And Rate Expectations

    現在、金と金利の関係は、デリバティブ(先物・オプションなどの派生商品)を扱う投資家にとって最重要の変数となっている。米10年国債利回りは3.5%近辺で推移し、2026年3月のCPI(消費者物価指数。物価の代表的指標)は市場予想をやや上回る3.1%となった。FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ時期は不透明だ。景気減速とインフレの粘着性(下がりにくさ)が同時に意識され、投資機会が生まれている。

    この環境では、期日が遠い金のコールオプション(将来、決められた価格で買う権利)が有力となり得る。景気の弱さが示されて利回りが低下すれば、上昇余地を取り込めるためだ。一方、インフレが高止まりして金利が高い状態が続くと見る投資家は、金が4,700ドルを下回った場合に備え、プットオプション(将来、決められた価格で売る権利)で下落リスクを抑える選択肢がある。地政学の見出しだけでなく、市場の金利見通しを軸に取引することが重要になる。

    数週間は、金オプションのインプライド・ボラティリティ(市場が織り込む将来の価格変動の大きさ)を注視すべきだ。昨年は停戦報道でボラティリティが急上昇し、中央銀行の発言や雇用統計などの予想外の結果で、現在の落ち着いた水準から再び跳ね上がる可能性がある。価格が一定の範囲で推移すると見込む場合、カバードコール(現物・同等の保有を前提にコールを売る手法)などのオプション売りで収益機会を狙う方法もある。

    また、各国中央銀行による継続的な買いが価格の下支えになっている点も押さえたい。WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)の2026年1~3月期データでは、中央銀行は純増で290トンを準備に加えた。2022年以降の記録的な購入の流れは続いている。昨年見られたトルコの売却は例外的で、長期の強気見通しを支える材料となる。

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