ドイツ株価指数DAXは、価格チャネル(一定の範囲で上下に推移する動き)の上限を上抜けた後、反発して高く寄り付いた。今回の上昇は、5波(値動きが段階的に進む波動)で進む「上昇局面」の一部とされる。
指数は24,100〜24,364の抵抗帯(上値が重くなりやすい価格帯)を試しており、短期的な押し戻し(いったん下げる動き)が起きる可能性がある。短期の調整後、次の目標は25,000付近。ここには3月2日のギャップ(取引が飛んで価格が空いた部分)もある。
Technical Outlook And Key Levels
更新内容は、底打ちの可能性と、さらに上昇する余地を示す。DAXが23,400を下回る場合、1月高値からの広い調整局面が続いている可能性がある。
Derivatives Positioning And Volatility
デリバティブ(株価指数などを元にした金融商品)取引では、今後数週間の上昇を見込むポジションが示唆される。DAXのコールオプション(将来、あらかじめ決めた価格で買う権利)を、2026年5月または6月満期で買うのは、上昇の勢いを取りにいく直接的な方法だ。指数が27,000を上回って推移しているため、権利行使価格(オプションで約束された売買価格)27,500付近は、リスクと見返りのバランスが取りやすい。
別の方法として、アウト・オブ・ザ・マネー(現状の価格から離れていて、行使しても得になりにくい)プットのクレジット・スプレッド(プットを売り、より下の価格のプットを買って損失を限定する戦略)を売る手もある。プレミアム(オプションの価格)を受け取りつつ、強気〜中立の見方を示せる。短期の重要な下値支持線(下げ止まりやすい水準)より下で組めば、小幅な押しが入っても余裕ができる。
ボラティリティ(価格変動の大きさ)も重要だ。VDAX-NEW指数(DAXの「予想変動率=インプライド・ボラティリティ」を示す指標)は、最近14.2近辺と低水準で推移している。インプライド・ボラティリティ(市場が織り込む将来の変動の大きさ)が低いと、コール買いなどのロングオプション(オプションを買う戦略)のコストが相対的に小さくなる。市場の不確実性が高まる前に強気のポジションを作る局面になりやすい。