ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は政策金利(中央銀行が景気や物価を調整するために設定する基準となる金利)を据え置いた。ブレマン総裁は利上げ(政策金利の引き上げ)も議論したと述べ、市場はこれをややタカ派(金融引き締めに前向き)と受け止めた。
ニュージーランドドル(NZD)は米ドル(USD)に対して上昇。湾岸地域の情勢が市場の関心を集める中でも、他通貨より強かった。
市場の利上げ観測
金利先物(将来の金利水準を織り込む取引)では、年末までにほぼ3回の利上げが織り込まれている。こうした引き締め予想は高すぎるとの見方が示された。
RBNZ声明は、景気が腰折れする現実的なリスクがあるとも警告。景気減速は中期的なインフレ圧力(物価上昇の力)を弱めると付け加えた。
評価は景気の下振れリスクを示し、NZDの上昇がどこまで続くかを制限し得るとした。
現状では、市場はRBNZの利上げをほぼ3回と先回りして織り込んでいるように見える。RBNZ自身の言葉は景気の大きな下振れリスクを強調しており、市場の見通しと当局の案内(フォワードガイダンス:今後の政策運営に関する示唆)に食い違いがある。2025年にも、中央銀行のタカ派的な発言が、経済指標の弱まりで急速に後退する展開がみられた。