USD/JPYは水曜日の欧州時間に0.9%下落し、158.20円前後となった。米国とイランが2週間の停戦で合意し、米ドルが弱含んだ。主要通貨に対する米ドルの強さを示す米ドル指数(DXY)は0.75%低下し、98.75前後。
ドナルド・トランプ氏は、イランの民間インフラへの攻撃計画を2週間停止すると述べた。テヘランがホルムズ海峡の再開に合意したためだ。ホルムズ海峡は世界のエネルギー供給の約20%が通過する重要ルート。
Usd Jpy Technical Outlook
停戦を受け、米金利見通しに対する市場の織り込みが変化した。CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のFedWatchツール(FF金利先物から利上げ・利下げ確率を推計する指標)では、年内の利上げは織り込まれていない。これは、戦闘開始後に「年内2回利上げ」が意識されていた状況からの反転。
チャートでは、USD/JPYは4時間足でシンメトリカルトライアングル(高値・安値の切り下げ/切り上げが収れんする三角形の形)を下抜け、下向き(弱気)に転じた。価格は157.46円から引ける上昇サポートライン(下値の目安となる支え)を下回り、158.40円近辺の200期間EMA(指数移動平均線:直近の値動きに重みを置いた平均値)が上値抵抗として機能している。
14日RSI(相対力指数:買われ過ぎ・売られ過ぎを測る指標)は28まで低下し、売られ過ぎ水準。上値の目安は158.40円付近と159.00円前後で、159.00円を上抜ければ159.60円が視野に入る。
下値の目安は157.50円付近で、これを割り込むと157.00円を目指す展開になりやすい。テクニカル分析の記述はAIツールの支援を受けて作成されたとしている。
Macro And Strategy Implications
Cboe(シカゴ・オプション取引所)のVIX(株式市場の不安定さ=先行き不安を示す「恐怖指数」)は18を上回る水準まで再び上昇し、市場の不安が強まっていることを示す。変動が大きい局面では、アウト・オブ・ザ・マネー(現時点では行使しても得にならない水準)のプット(売る権利)を売る戦略が相対的に有利になりやすい。オプション料(プレミアム)が高くなり、短期の下落があっても受け取ったオプション料が緩衝材になりやすいためだ。こうした手法は、次の上昇局面を待ちながら収益(オプション料)を得る狙いがある。