ベトナムの実質GDP(国内総生産)は第1四半期に前年同期比7.8%増となり、市場予想(ブルームバーグ集計)の7.6%を上回った。一方、政府が2026年に掲げる10%目標は下回った。前期(2025年10〜12月期)は8.5%増だった。
貿易統計では3月の伸びが加速した。輸出は前年同月比20.1%増と、市場予想の16.5%を上回り、2月の5.7%増から大きく伸びた。輸入も増加し、海外需要の強さに加え、企業が在庫(販売や生産に備えて持つ商品・部品)を積み増したことが背景とみられる。
インフレが政策対応を迫る兆し
物価は上振れした。3月のCPI(消費者物価指数、家庭が買う商品・サービスの平均的な値動き)は前年同月比4.7%上昇し、市場予想の4.0%と2月の3.4%を上回った。これはベトナム国家銀行(SBV、中央銀行)が目安とする4.5%を超えた。
為替は落ち着いており、米ドル/ベトナムドン(USD/VND)は約26,337で横ばいだった。中央銀行は基準値(フィキシング、対ドルの基準レート)を安定させ、急な変動を抑えた。