米ドル指数(DXY)は99.80近辺で推移し、先週付けた100の高値に接近した。市場はイラン情勢と、ホルムズ海峡に関連するとされる米国側の期限(米東部時間午後8時)を注視している。テヘランは一時停戦を拒否し、米国との連絡ルートを遮断、恒久的な合意には条件を提示した。
米国の2月のコア資本財受注(企業の設備投資の先行指標から、航空機や国防など変動の大きい項目を除いた受注)は前月比0.6%増。一方、耐久財受注(自動車や機械など、長く使う製品の受注)は前月比1.4%減となった。今後はFOMC議事要旨(米連邦公開市場委員会=米金融政策を決める会合の議論の記録)とPCEインフレ指標(個人消費支出価格指数=FRBが重視する物価指標)にも関心が集まる。
主要通貨ペアの動き
EUR/USDは1.1580付近へ上昇。原油高が物価に波及する場合、ECB(欧州中央銀行)が金融引き締め(利上げなどで景気を冷やす政策)に動くとの見方が強まったためだ。GBP/USDは1.3270前後へ上昇。ただしポンドは、輸入エネルギーコストへの懸念や財政面の制約を背景に、対ドルで4カ月超ぶりの安値圏にある。
USD/JPYは159.80近辺。日本は原油主導の価格変動を警戒している。10年物JGB利回り(日本国債の利回り=長期金利の代表指標)は2.43%と27年ぶり高水準まで上昇した。AUD/USDは0.6960前後で推移し、RBA(豪準備銀行)の政策シグナル(金融政策の方向性を示す発言)に支えられた。
WTI(米国産原油の代表的な指標)は一時1バレル=117ドル近辺まで上昇後、113.40ドルへ反落。現物の一部銘柄は150ドル近辺に達し、日量約1200万バレルが供給面で途絶したとされる。金は4,680ドル近辺で推移。中国は金購入の連続期間を17カ月に伸ばした。
経済指標・イベントとしては、RBNZ(ニュージーランド準備銀行)の動向、EU小売売上高、ECB会合、米FOMC議事要旨(4月8日)、続いて米PCE、GDP(国内総生産=経済規模の指標)、雇用統計(4月9日)、その後に米CPI(消費者物価指数=家計が購入する品目の物価)など(4月10日)が控える。WTIは米国内の集積地クッシングを受け渡し拠点とする指標で、価格は需給、地政学、OPEC(石油輸出国機構)の生産枠、ドル相場、そしてAPI(米国石油協会)とEIA(米エネルギー情報局)の在庫統計に左右される。APIとEIAの数値は約75%のケースで1%以内に一致するとされる。