ユーロ/ポンドは月間高値圏で推移
EUR/GBPは1カ月高値圏を維持でした。1カ月に及ぶ中東戦争の期間、ユーロがポンドより相対的に底堅かったためでした。ECB当局者はインフレ圧力の高まりを背景に利上げの可能性に言及する一方、イングランド銀行(BoE)のアンドリュー・ベイリー総裁は短期的な引き締め観測を抑制でした。 月曜日のユーロ圏の主な材料はセンティックス(Sentix)投資家信頼感指数でした。イラン戦争やエネルギーショックの影響が反映される可能性でした。Sentixは約1,600人の金融アナリストおよび機関投資家を対象とする月次調査で、36の指標から構成されていました。 同調査は現況判断と、今後6カ月の見通しを測定でした。一般に、数値が高いほどユーロを支え、低いほどユーロの重しとなりやすい傾向でした。 2025年の市場心理を振り返ると、EUR/GBPは0.8720近辺で1カ月高値圏での推移でした。イランを巻き込む戦争拡大への強い懸念と、欧州中央銀行(ECB)は利上げする一方でBoEは動かないとの見方が背景でした。その地政学リスク・プレミアムは、その後市場から消失でした。金融政策見通しの転換
当時可能性として意識されていた金融政策の大きな方向性の違いは、現在では完全に転換でした。2025年にはECBがタカ派とみられていましたが、2026年4月の現在は、どの中銀が先に利下げに踏み切るかが議論の中心でした。直近データでは、英国のサービス部門インフレ率が5.8%と高止まりする一方、ユーロ圏では低下ペースが速く、BoEのかじ取りはより難しい状況でした。 こうした見通しの変化はEUR/GBPの重しとなり、2025年の高値圏から押し戻す形でした。足元では0.8550水準に近い取引となっており、ECBよりもBoEが利下げをより長く先送りせざるを得ないとの見方がポンドを支える構図でした。かつてのレジスタンスであった0.8700近辺は、現在では遠い水準に見える状況でした。 デリバティブ取引においては、戦略の見直しが示唆されていました。現在の環境は、通貨ペアの大きな上昇局面を見込みやすい状況ではありませんでした。0.8650以上の権利行使価格のコール・オプションを売る戦略は、新たな環境とボラティリティの逓減を活用する現実的なアプローチとなり得る状況でした。 昨年言及されたSentix投資家信頼感は、引き続き重要なデータポイントでした。2026年4月の最新値は底値から改善したものの、-5.9と依然マイナスであり、ユーロ圏景気への基調的な信認がなお脆弱であることを示していました。この弱いセンチメントは、ユーロがポンドに対して大きく反発するだけの材料に乏しい状況でした。トレーディングを始めましょう – ここをクリックしてVT Markets口座を開設