米雇用統計がドルを下支え
米非農業部門雇用者数(NFP)は3月に17.8万人増と、市場予想の6.0万人増を上回ったでした。2月は、従来の9.2万人減から13.3万人減へ下方改定でした。また失業率は4.4%から4.3%へ低下でした。 平均時給は前月比0.2%上昇と、予想0.3%を下回り、前回の0.4%から減速でした。前年比では3.5%上昇と、予想3.7%を下回り、前回の3.8%から低下でした。 最新の労働市場データは、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利をより長く据え置くとの見方を支える内容でした。米国とイスラエルの対イラン戦争が始まり、原油絡みのインフレリスクが高まったことで、市場では利下げ期待が後退しているでした。 2026-04-03T19:53:45.719ZFRB見通しとボラティリティ
先月の米雇用統計は予想を上回る内容だったものの、祝日で市場反応は限定的でした。17万8000人の雇用増は労働市場の底堅さを裏付け、FRBが利下げを検討する理由は乏しい状況でした。これにより、金利が従来想定より高水準で長く維持されるとの見方が強まったでした。 一方、賃金伸びの鈍化は不透明感を生み、ドルが大きく上昇しなかった要因になった可能性が高いでした。堅調な雇用と落ち着きつつある賃金インフレの綱引きは、参加者の復帰とともに強弱材料の評価が進むにつれ、急な値動きにつながる公算でした。CBOEボラティリティ指数(VIX)が直近で再び17を上回ったことも踏まえると、為替市場の変動性上昇に備える局面でした。 地政学的衝突の継続と原油価格への影響(ブレント原油は1バレル95ドル前後で底堅い)を背景に、インフレは引き続きFRBの最大の懸念でした。2026年2月の米インフレ指標では、コアCPIが3.7%近辺とFRB目標を大きく上回る水準にとどまったでした。この環境下では、短期的に米ドルの下落を見込むことは難しい状況でした。 今回の状況は、粘着的なインフレがFRBの急速な利上げ局面を招き、米ドル指数が110を超えて上昇した2022年の局面に似た印象でした。同程度の強硬さは想定されないものの、タカ派的なFRBが持続的なドル高を生み得ることを示唆する例でした。足元のDXYは100近辺で、上方向への次の動きに向けた重要な分岐点(ピボット)となり得るでした。 一方でユーロが踏みとどまっている背景には、欧州中央銀行(ECB)も持続的なインフレに直面していることが挙げられたでした。最新のユーロ圏HICPは3.5%で、ECBが過度にハト派化しにくい状況が、当面のユーロ/ドルの下値を支える要因になっているでした。米指標後も1.1550近辺でレンジ推移が続いていることは、こうした力関係の均衡を示す動きでした。 デリバティブ取引の観点では、ユーロ/ドルの上方向のボラティリティを売る戦略が妥当となる可能性が示唆されたでした。アウト・オブ・ザ・マネーのコールオプション売りや、弱気のリスクリバーサルの構築により、相場がレンジ内にとどまる、あるいはじり安となる局面で収益機会を得られるでした。向こう数週間でユーロ/ドルの大きな上昇は起こりにくいとの見立てを反映しつつ、取引に落とし込む手段となるでした。トレーディングを始めましょう – ここをクリックしてVT Markets口座を開設