ユーロ圏指標と英国PMI
今週は、ユーロ圏の製造業活動が改善し、インフレ率も緩やかに上昇したことを示すデータがユーロを下支えしていました。一方、英国の製造業PMIはポンドの支援材料とはなりませんでした。 テクニカル面では短期バイアスはやや強気を示唆するものの、勢いは鈍化していました。4時間足ではRSIが58、MACDはゼロをわずかに下回り、MACDラインはシグナルラインを下回っていました。 下値メドは0.8705および0.8676で、さらに0.8630~0.8635にサポートゾーンがあり、3月23日、24日、26日に下げ止まった水準でした。上値抵抗は0.8740が引き続き意識され、次の上値メドは0.8790~0.8800で、12月および3月上旬に上値を抑える「天井」として機能していました。 0.8720近辺で上値が抑えられる見慣れたパターンが確認され、2025年4月上旬に見られた保ち合い局面を想起させる状況でした。同ペアは0.8740のレジスタンスを明確に上抜けられず、足元のモメンタム低下を踏まえると、当面はレンジ相場となる可能性が示唆されていました。こうした値動きは、新たな材料が出るまで横ばい推移を想定しておく必要があることを示していました。金融政策の方向性の相違とボラティリティ戦略
足元の経済指標は、この保ち合いの構図を補強しており、ユーロとポンドの双方に不透明感をもたらしていました。2026年2月の最新統計では、英国のコアインフレ率は3.1%と高止まりし、イングランド銀行(BOE)に金利維持圧力を残していました。対照的に、ユーロ圏HICPは2.5%へ鈍化しており、欧州中央銀行(ECB)が今夏に先行して利下げに動くとの見方が強まっていました。 この環境下では、今後数週間の戦略としてボラティリティを売るアプローチが有効になり得るとみられていました。同ペアは一定のレンジ内にとどまる可能性が高く、オプションのストラングル(レジスタンス付近の0.8740近辺を行使価格とするコール売りと、0.8700のサポートを下回る行使価格のプット売り)を組成する余地があるとされていました。この手法は時間経過による価値減少と、上下いずれにも大きく動かないことから収益機会が生じる構造でした。 もっとも、ブレイクアウトの可能性、とりわけ今後のユーロ圏指標が予想を上回る場合には警戒が必要でした。上方向の動きに備えるには、0.8740を上回る行使価格のコール買いを検討する選択肢があるとされていました。昨年も2025年3~4月に同水準を試す局面があり、明確な上抜けとなれば0.8800近辺を素早く目指す展開があり得るとみられていました。 下方向では、0.8700のサポート割れが重要でした。同水準は複数回にわたり下値を支えてきたためでした。今月後半に発表される英国小売売上高が予想を下回れば、下落の引き金となり得るとされていました。この水準を割り込めば、プット買い、またはベア・プット・スプレッドの構築が妙味となり、2025年3月23~26日に意識された0.8635近辺のサポートを目標とする展開が想定されていました。トレーディングを始めましょう – ここをクリックしてVT Markets口座を開設