GDPのサプライズで利上げ織り込みが焦点でした
1月の結果は、2月に反転がなければ、TDが従来示していた1-3月期(Q1)GDP予想(季節調整済み年率)+0.9%に上振れリスクを加える内容でした。市場は12月までに約50bpの利上げをほぼ織り込んだ状態でした。 USD/CADは、月末・四半期末にかけた米ドル買いが他の要因を相殺し、概ね落ち着いた動きでした。1月中旬の高値圏を上抜けたことで上昇モメンタムが維持され、次のレジスタンスとして1.40が意識されていました。 カナダ銀行(BoC)はQ1のGDP見通しとして1.8%を用いていたため、1月のサプライズは同見積もりにより近い内容でした。TDは、労働市場の逆風とコアインフレのモメンタム鈍化を挙げ、次回利上げ時期は2027年Q1との見方を維持していました。 米ドルは、カナダの経済指標が強めに出ても対カナダドルで底堅く推移していました。月末・四半期末にかけて米ドル需要が目立ち、これが通貨ペアを押し上げていました。次に注目すべき重要水準は1.4000でした。1.40水準を意識した戦略の可能性でした
向こう数週間は、1.40の目標に向けた上昇モメンタムから収益機会を得る戦略を検討すべき局面でした。権利行使価格を1.40のやや下に設定し、2026年4月下旬または5月満期のUSD/CADコールオプションを買う手法は有効なアプローチとなり得ました。これにより、上昇局面への参加と同時にリスクを明確化できていました。 直近データもこの見通しを補強しており、3月上旬に公表された米雇用統計は24.5万人増と堅調で、FRBが辛抱強い姿勢を維持しやすい状況を示していました。一方、カナダの2月インフレ率は2.7%へ小幅に鈍化し、BoCが様子見を続ける余地を与えていました。こうした両中銀の政策スタンスの差は、USD/CADの上昇を支える主要因でした。 また、WTI原油価格は足元で軟化し、先週は1バレル=82ドルを割り込んでおり、資源国通貨であるカナダドルの重しとなりやすい状況でした。2025年にも、カナダの良好なデータが一部見られたにもかかわらず、広範な米ドル高が最終的に通貨ペアの方向性を支配した類似の局面が確認されていました。足元の環境は、米ドルのトレンドがローカル要因を容易に上回り得ることを改めて示していました。トレーディングを始めましょう – ここをクリックしてVT Markets口座を開設