BBHのイライアス・ハダッド氏は「豪ドル/米ドルはレンジ下限近辺で推移しており、エネルギー主導のインフレが物価上昇圧力を強める可能性がある」と述べました。

    by VT Markets
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    Mar 25, 2026
    AUD/USDは、足元の0.6900~0.7200のレンジ下限近辺で推移していました。2月のインフレ率は予想をやや下回ったものの、エネルギー価格の上昇が波及するにつれてインフレが再加速するとの見方が出ていました。 2月の総合CPIは前年比で0.1ポイント低下し3.7%となり、市場予想(3.8%)を下回りました。刈り込み平均CPIは前年比3.3%と、市場予想(3.4%)を下回り、3カ月連続で同水準の推移でした。

    RBAは基調インフレ指標を重視

    オーストラリアの月次CPIは主要なインフレ指標でしたが、豪準備銀行(RBA)は四半期CPIにおける基調インフレ指標を重視していました。RBAは、インフレが当面は目標を上回って推移する可能性があると警告しており、インフレ期待を含め、リスクは上振れ方向に傾いているとしていました。 またRBAは、中東情勢の不確実性が複数のシナリオを通じて世界および国内のインフレに影響を及ぼし得るとも指摘していました。1-3月期(Q1)CPIは4月29日に公表予定で、RBAは5月5日に政策判断を行う見通しでした。 市場では、5月5日に25bp利上げして政策金利が4.35%に引き上げられる確率を65%と織り込んでいました。

    市場はQ1 CPIとRBA決定に身構え

    2月の月次総合インフレ率は3.5%となり、RBAの目標レンジをなお大きく上回っていました。コアインフレは2025年を通じて粘着的だったことが意識されるなか、刈り込み平均指標は足元で頑強な3.6%となっており、RBAがスタンスを緩める理由は乏しい状況でした。インフレを目標に戻す最終局面が最も難航しているとの見方でした。 こうした警戒の主因はエネルギー価格の根強い上昇圧力で、国際原油は1バレル=85ドルを上回る水準を維持していました。これは、世界的要因を通じたインフレ上振れリスクに関するRBAの最近の警告と整合的でした。このため、目前の最大の材料は四半期インフレ統計(Q1 CPI)になるとみられていました。 この見通しを受け、市場ではRBAの利下げ開始時期の予想が年後半へと後ずれしていました。デリバティブ市場では、4月29日のQ1 CPI公表に向けてボラティリティ上昇が意識されていました。その後の5月5日のRBAの政策決定は、インフレ指標に目立った鈍化が確認されるかどうかに大きく左右される見通しでした。

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